ベビカムトップ
>
妊活・妊娠前
> 最初の妊娠で重い高血圧症になり、緊急帝王切開に。2人目は大丈…
  • 専門家の相談回答へ専門家の相談回答へ
  • 専門家の相談回答へ専門家の相談回答へ
> > > 最初の妊娠で重い高血圧症になり、緊急帝王切開に。2人目は大丈夫?
2014-06-06T00:00:00+0900 2014.06.06

Q.最初の妊娠で重い高血圧症になり、緊急帝王切開に。2人目は大丈夫?

現在2歳2ヶ月の息子がいます。妊娠33週で高血圧症(重症)にかかり、緊急帝王切開、出生時の体重は1480gでした。 出産の10日ほど前には血圧は正常でしたが、むくみと頭痛が気になって受診したところ、血圧が200を超えており、その数時間後の緊急出産でした。 妊娠してから 体重は7~8_増、体型は痩せ型、食事には人一倍気を使っていたにも関わらず高血圧になってしまったのです。

そこで質問なのですが、私のように1人目の出産で重い高血圧症になった場合、2人目もまた高血圧症になる確率は高くなるのでしょうか? そろそろ2人目を考えているのですが、前回の出産がトラウマになり、2人目の妊娠が少々恐怖です。
(ママ30歳・お子さん2歳2ヶ月)

  • アイコン0

問題のある投稿を報告

0

まずは、「妊娠高血圧症候群」についてご説明します。

【1】定義:どういう状態を「妊娠高血圧症候群」というか。 妊娠高血圧症候群(昔の「妊娠中毒症」。妊娠によって中毒物質ができて、それが原因で血圧が上がったり、むくんだり、子癇発作を起こしたりするわけではないので名前が変わりました)妊娠20週以後から産後12週までの間に高血圧、または高血圧と蛋白尿を見られる状態をいいます。妊娠が終れば3ヶ月くらいまでの間に、症状は消えてしまいます。発症率は4~8%です。


【2】「妊娠高血圧症候群」発症の危険因子

a)初めての妊娠、多胎(単胎の3倍)、前の妊娠が妊娠高血圧症候群(2倍)、肥満、年齢(15歳以下、35歳以上では発症率3倍,40歳以上)、喫煙者、尿路感染症や歯周病などの慢性の感染症を持っている人ではなりやすい。

b)高血圧体質(身内に高血圧の人が居るなど、高血圧になる遺伝要因を持っている人)、腎臓病を持っている人、糖尿病の人ないしはその要因を持っている人、自己免疫疾患にかかっている人、が妊娠すると血圧が上がりやすいのですが、これは【妊娠高血圧症候群】とは別ものです。


では、あなたの場合を考えてみましょう。

(1)【妊娠高血圧症候群】だったのか?:家族的要因がなく、産後3ヶ月くらいまでに治っていれば妊娠高血圧症候群だったと思います。

(2)2度目も同じようなことが起こるか?:「前の妊娠が妊娠高血圧症候群」で、今度も「妊娠高血圧症候群」なる可能性は10%くらいです。9割の人は再発はしないということです。その他の危険因子に気をつければ良いことになります。

(3)妊娠33週で1480グラムだったということは、33週0日の平均体重は1980グラムばらつきを考えても±354グラム(1.5SD)ですから、ちょっと小さめだったようです。ですから妊娠28週くらいから胎児の体重の増え方が少なくなっていたかもしれません。その段階で気をつければ血圧が200mmHgを超えることを避けられたかもしれませんが、初めての妊娠で、そのことを予測して対応するのは難しいと思います。今回は「妊娠高血圧症候群」になる可能性が少し高いということが判っているのですから以下のような注意をしましょう。

・食事はバランスよく栄養士さんあるいは助産師さんの指導に従ってください。

・体をできるだけ動かすこと(妊婦水泳はお勧めです。歩くことも良いのですがむくみや、腰痛を起こすことがあります)。でも過労にならないように。2歳のお子さんとお散歩するのも良いですね。

・経産婦さんと妊娠について・前のお産について・夫のことについてお喋りするのも気持ちの上で(心理的に)良い影響があります。

・初産が「緊急で帝王切開でのお産」ということですので、子宮にも赤ちゃんを取り出して縫い合わせた傷があるのです。妊娠して子宮が大きくなる時と、子宮の強い収縮が起こると、この傷に負担がかかるので、今度のお産も帝王切開の方が安全度は高いことを心に留めておいてください。

【周産期医学必修知識 第7版、2011年,232・237・239・392頁 周産期診療指針、2010年,145・149頁 参照】

2014-06-06T00:00:00+0900
  • ▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール

    • 元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。

ベビカム相談室 妊活の注目タグ