
Q.妊娠初期のラドン岩盤浴の影響は?
妊娠6週目ごろ、まさか妊娠してると思っておらずラドンの岩盤浴をし、その際にラドン泉を飲みました。岩盤浴をしたのは、1時間(20分+休憩10分×2回)で3日間行きました。
妊娠16週の今のところ、健診で異常はないと言われていますが、あのときの岩盤浴の影響で、今後赤ちゃんに異常がおきる可能性はあるのでしょうか?
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ラドン温泉、ラジウム温泉などの放射能温泉は、昔から温泉療法の一つとして効果を期待されており、臨床医学的には強直性脊椎炎、リュウマチ性慢性多発生関節炎、変形性関節炎、喘息、アトピー性皮膚炎などが、挙げられています。免疫細胞を活性化するホルミシス効果によるとされています。
しかし、2004年頃から自然放射線被曝の約1/2を占めるラドンの発がん性についての研究が進められています。
ラドンは普通の条件では気体として存在し、日本では一立方メートル当り平均13ベクレル(0.6~310ベクレル)です。一立方メートル当り 0Bq、100Bq、400Bqの環境で75歳まで過ごすと非喫煙者が肺がんになるリスクは1000人当りそれぞれ4人、5人、7人です。喫煙者ではそれが25倍にも増加します。
1リットル当り1000Bqのラドンを含んでいる水は、空気中の一立方メートル当り100~200Bqと平衡が採れるので、ラドン温泉の基準である1リットル当り74Bqの温泉につかっている人は一立方メートル当り7.4~14.8Bqのラドンを含む空気を吸うことになります。75歳までの75年間ではなく3時間ですから、胎児への影響も心配ないと思います。
また飲んだラドンで消化器がんの例は、今まで報告がないようなのでこちらも心配なさそうです。
しかし、妊娠した方の誰でもがであう可能性のある胎児の異常までないという保証はできません。
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▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール
元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。
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