
Q.兄弟のアレルギー検査について教えてください
上のお兄ちゃんがアレルギーがありました。
下の子も肌の状態もカサカサだったり、あまり良くないということもあり、「アレルギーがあるかもねー」と病院の先生に言われています。
兄弟でアレルギーが出た方いますか?
また、逆に一人だけアレルギーの方とかいますか?
(上のお兄ちゃんがやっとアレルギーでの通院などが終わったのに、またアレルギーと付き合っていくのかと思うと憂鬱です)
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アレルギーのない両親に生まれた子どもに比べ、片方の親がアレルギー疾患をもっていると、その子どもは2.5倍、両親ともアレルギーをもっていると5倍もアレルギー疾患を発症しやすいことが知られています。しかし、きょうだいでも顔や性格が違うように、体質が全く同じということはありません。上の子がアレルギー疾患を発症したからといって、必ず下の子も同じように発症するとは限りませんが、普通よりリスクが高いということは言えると思います。
また、アレルギーになるかどうかは、遺伝因子だけが関与するわけではなく、環境因子がより大きな影響をもつことが知られています。その子を取り巻く環境に注意して対応してあげることで、アレルギーのリスクを減らすことができるかも知れません。アレルギーの分野はまだまだ未知のことも多いですが、最近はその発症予防について、さまざまな研究が行われています。
たとえばアトピー性皮膚炎については、両親にアレルギーがあるハイリスクの赤ちゃんに、新生児期からしっかり保湿剤を塗ってあげると、アトピー性皮膚炎の発症が抑えられたと報告されています。また、近年よく言われるのが「経皮感作」という考え方です。湿疹で荒れた皮膚からアレルギーのもととなる抗原(卵やピーナッツ、ダニなど)が体に侵入し、食物アレルギーや気管支喘息の原因になるというものです。
以前から、子どもが成長するにつれて、アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などを次々に発症していく「アレルギーマーチ」と呼ばれる概念が提唱されていますが、小さいときのアトピー性皮膚炎をしっかり治療して「経皮感作」を防ぐことによって、その後の「アレルギーマーチ」への連鎖を予防できるかも知れません。一方、食物アレルギーについては、早くから卵やピーナッツを食べさせていった方が食物アレルギーになりにくいという研究結果が出ていて、離乳食を遅らせたりむやみに食物を除去したりするのは逆効果であることがわかってきています。
これらのことから、乳児期にできるアレルギーの予防法は、皮膚の健康を保ち、何でもバランス良く食べさせていくことです。ただし、すでに食物アレルギーを発症してしまった場合は、医師に相談して進めてください。
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▼ 渋谷紀子先生のプロフィール
東京大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院小児科、愛育病院小児科などに勤務したのち、カナダのトロントに研究留学。帰国後は東大病院、山王病院、NTT東日本関東病院小児科などを経て現職。
日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医。四女の母でもある。監修した『はじめてママ&パパの0~6才 病気とホームケア』(主婦の友社)では、新米ママやパパのために、最新の病気について分かりやすく解説している。
みんなのコメント
子供たちはまだアレルギー等はないようです。私と妹のお話を…。
私は小さい頃アトピーもち(現在はなし)、幼稚園からの花粉症です。
妹は何もなしの健康体です。
健康優良体の妹がうらやましいです。
4歳の男の子と2歳の女の子のママです。
上の子は2歳前からアトピーの疑いありと言われ、頻繁に皮膚科に通い、薬を塗っていましたが
下の子はそんなに肌荒れもなく今まで来ています。
二人とも食事のアレルギーはないのですが、肌に関しては兄弟でも違うんだなと思いました。
甥っ子は兄弟でアレルギーがありましたが、二人とも内容はバラバラでした。
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我が家の次男は小児乾燥性湿疹で肌がカサカサです。カサカサしていると、そこからアレルギーが入ってくると聞いています。そのカサカサともいつまで付き合ったらいいんだと思っていて、医師へ伝えたとき、でも、アレルギー出てないんだからいいでしょ、がんばってるってことでしょと言われ、スッとしました。カサカサともしてるからといってアレルギーが出るということもないと思うので、お肌ケアがんばりましょうね!