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子育て期(生後0~4ヶ月)
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2003-11-21T00:00:00+0900 2003.11.21

Q.黄疸の赤ちゃんの、今後を知りたい

生後3ヶ月の娘のことです。1ヶ月健診の時、黄疸が強く、総ビリルビンの値が29まで上がり、緊急入院。精密検査をしましたが、黄疸が高い以外は、全く異常なしで健康そのもの。母乳も中止し、光線療法も3回行ないました。
今は、退院し、フェノバールを飲んでいます。ミルクの飲みもよく、体重も7キロになりました。
クリグラー・ナジャールII型の病気の可能性が高いと言われています。今、娘の総ビリルビンの値は、10まで下がり(間接ビリルビンは0.08)、白目の部分が黄色いだけになっています。
今後、娘には、何か障害が起こったり、また、健常児として生活していけないのかと、不安でいっぱいです。

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●クリグラー・ナジャール症候群とはクリグラー・ナジャール症候群は血中の間接型ビリルビンが高くなるために、黄疸が続く病気です。●ビリルビンの値が下がるのはいい兆し難治性の黄疸が続くタイプと、そうではないタイプとがありますが、ご相談の赤ちゃんは治療によってビリルビンの値が下がっていますので、仮にクリグラー・ナジャール症候群だったとしても予後の悪くないタイプと考えられます。●聴覚の検査を受けておいて黄疸が強い場合、一番問題になるのは聴力ですので、聴覚の検査は受けておかれた方がいいと思います。いずれにしても、運動発達の定期的なフォロ-アップが必要ですね。

2003-11-21T00:00:00+0900
  • ▼ 加部 一彦先生のプロフィール

    • 埼玉医大総合医療センター新生児科教授、小児科医。新生児集中治療室(NICU)で、主に早産のために小さく生まれたり、生まれてすぐに何らかの病気をかかえ、入院となった赤ちゃんのお世話を生業としている他、医療安全や病院建築など幅広い領域に関心を持って活動中。すでに社会人となった3人の息子達とはSNSで情報交換したり、時には飲みに行ったりと、「オトナの付き合い」ができる様になった事を喜んでいる。著書に『新生児医療は、いま』(岩波書店)、『障害を持つ子を産むということ』(中央法規出版)など。

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