「妊娠すると、おなかとバストはどうなるの?」「お金をかけずに賢く購入するコツは?」など、マタニティインナーの基礎知識をQ&A形式でご紹介します。マタニティのからだの基本、しっかり押さえましょう。
Q1 妊娠するとおなかはどうなるの?
腹囲とウエストは、妊娠前と比較して妊娠10ヶ月までに約20cm増加します。体型も腹囲が他の部分より大きくなり、前にせり出したおなかの重みを背中と腰で支えるようなイメージに。おなかは重心が変わって腰への負担が増えるので、下腹部からおなかの重みをサポートしてあげると楽になります。産後は、からだが自然に元の状態に戻っていきますが、ボディのサイズや体重には個人差があるので注意が必要です。
▶ボディラインには、こんな個人差が!

▶産前に必要なインナーは?
▶出産・産褥期に必要なインナーは?
▶産後に必要なインナーは?
Q2 妊娠するとバストはどうなるの?
妊娠すると、バストは母乳を出す準備をするために変化します。個人差はありますが、出産までに約2カップも大きくなり、日々サイズが変わります。妊娠中のブラジャーは、サイズの変化に対応できるよう、融通性があり、しめつけ感が少なく、着け心地のよいものを選びましょう。なお、産後のバストは母乳などで大きく重たくなり下垂しやすくなるため、しっかりとサポートすることが大事です。
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▶出産・産褥期に必要なインナーは?
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Q3 普段の下着ですませても大丈夫?
Q4 夜もマタニティインナーをつけた方がいいの?
就寝時にブラジャーやマミングサポート(産前用機能ボトム)を着用する必要はありませんが、おなかが冷えるようなら、マタニティ用のショーツの上にニットボトムでおなかをやさしく、温められるように包んであげるといいでしょう。からだを冷やすことで、足がむくみやすくなることもあります。また妊娠後期は、おなかが大きくなって寝返りするたびに目が覚めたり、腰部がだるくなる方もいるので、その場合は腹帯をつけてお休みいただくといいですね。
Q5 産前産後で最低限用意しておきたいインナーは?
産前なら、ブラジャー、ショーツとボトムを、産褥期は、乳帯と呼ばれる産褥ブラジャーと産褥ショーツ、産褥用ベルトを、産後は授乳用ブラジャーとショーツとガードルをご用意いただくようおすすめしています。枚数は、ライフスタイルやファッションによっても違ってくるかと思いますが、目安として、産前・産褥・産後で、ブラジャーはそれぞれ3枚くらい、ショーツは、妊娠後期に近づくにつれて、おりものの量なども増えるので、それぞれ1週間分、マミングサポート(産前ボトム)は2~3枚、産褥用ベルトは1~2枚、ガードルは最低でも2枚といったところでしょうか。
▶出産準備リストで購入の目安をチェック!
Q6 産後のインナーを購入するタイミングとサイズの目安は?
産褥用機能ベルトや乳帯(バーシングブラ)、産褥ショーツなどは、出産直後の入院時から使用するものなので、妊娠後期の体調のよい時に揃えておくと安心。8ヶ月を過ぎる頃には、いつでも入院できるようバッグに入れておくといいでしょう。産後ガードルや授乳用ブラジャーなども、妊娠後期にはある程度目安がつくので揃えておくといいですね。ちなみに、妊娠後期に産後ガードルを購入する場合は、妊娠後期とほぼ同じサイズのものを、授乳用ブラジャーの場合は、アンダーサイズはワンサイズ下げて、カップは1つ上げたものをおすすめしています。
▶サイズ選びのポイントをチェック!
Q7 できるだけお金をかけずに賢く購入するコツは?
何を買えばいいか分からず、必要以上に多く買ってしまった、あるいは、買ってみたものの、つけ心地がいまひとつで使わなかったという方もいらっしゃいます。まずはカウンセリングを受けていただき、サイズをきちんと測って、試着したうえで気に入ったものを買っていただくのが賢い買い方だと思いますね。ブラジャーであれば、産前産後兼用タイプという、産前・産後のからだの変化に配慮し、授乳もできるものがありますし、代謝がよく分泌物の多い産前・産後の時期は、お洗濯しても形崩れしにくい下着を選ぶことも経済的といえます。