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ニプル・哺乳びんのおはなし ベビーの水分補給

ニプルの選び方と種類

選び方:噛む力を育てるニプルを選びましょう

赤ちゃんはお母さんのおっぱいを、舌とあごと口のまわりの筋肉を一生懸命に使って飲みます。この運動が、将来食べ物をかんで飲み込む咀嚼(そしゃく)の力を育てるのに大切だと言われています。そういう意味でも、ニプルはおっぱいを飲むときと同じ運動のできるものを選ぶことが大切。

ただ赤ちゃんの飲みがいいからと、あごや口のまわりの筋肉をあまり動かさずに簡単に飲めてしまうニプルを選ぶことは、赤ちゃんにとって最良とは言えないようです。赤ちゃんの発達を考えて、ニプルを選んでください。

また一つのニプルに赤ちゃんがなじむと新しいニプルに替えても嫌がることがあります。 乳首は2個以上を交互に使ったほうがベターです。

種類:素材、穴の形など、長所、短所をしっかり把握

ニプルの素材は主に3種類。それぞれに長所、短所があります。ニプルだけを購入することもできるので、赤ちゃんの様子を見ながら、いちばん合うものを選んでください。 また赤ちゃんの歯が生え始めたら、傷つきにくい素材を選びましょう。

  • 天然ゴム

    天然ゴム

    少しゴムのにおいがするので、赤ちゃんによっては好き嫌いもあるようです。黄色っぽく、弾力性があり、お母さんの乳首に近い感触です。傷つきにくいのですが、熱に弱く、煮沸消毒などを繰り返すと、耐久性が落ちます。

  • イソブレンゴム

    イソブレンゴム

    天然ゴムよりも透明感のある黄色で、かすかにゴムの臭いがします。弾力性があり、やわらかい素材、お母さんの乳首に近い感触です。ただし熱にはそれほど強くありません。

  • シリコーンゴム

    シリコーンゴム

    無色透明。においはありません。やや堅めの感触で耐久性に優れています。 安全性も高く、お母さんの乳首に近い感触です。

ニプルの穴の形

丸穴

ニプルの素材は主に3種類。それぞれに長所、短所があります。ニプルだけを購入することもできるので、赤ちゃんの様子を見ながら、いちばん合うものを選んでください。 また赤ちゃんの歯が生え始めたら、傷つきにくい素材を選びましょう。

スリーカット

赤ちゃんが乳首をくわえ、飲む力に応じてミルクの出方をコントロールするので、赤ちゃんの成長に合わせて穴のサイズを替える必要はありません。

クロスカット

飲む力によってミルクの量を調節できます。生後2〜3ヶ月たって自分でミルクの流量をコントロールできるようになった赤ちゃんにおすすめです。

そのほかにもさまざまな特長が

乳頭部分が横長の楕円

赤ちゃんがくわえやすいように工夫

乳首をくわえる部分に弁がある

くわえて吸うだけではダメで、舌と口の周りとあごの筋肉を使って飲むような構造

ニプルの付け根が細い

赤ちゃんの唇が自然に閉まり、鼻からの呼吸を促進

通気孔や空気孔がある

ミルクの流れをスムーズにし、ニプルのつぶれをなくす

哺乳びんの選び方と種類

用途に合わせて使い分けて

瓶の素材はガラスかプラスチックで、ガラスは熱に強いのが特長。新生児のうちは頻繁に消毒するので、熱に強く傷つきにくいガラス製がおすすめです。プラスチックは軽くて持ち運びに便利。ただし傷つきやすく、熱に弱く、また汚れや臭いがつきやすい欠点も。用途に合わせての使い分けをおすすめします。

ガラス製

長所: 汚れが落ちやすいので清潔。熱に強い。環境ホルモンを含まない。
短所: 重い、割れることがある。
・耐熱ガラス製→軽くて丈夫で、煮沸消毒もできます。

ガラス製

長所: 軽く、落としても割れない。
短所: 汚れや臭い、色が吸着しやすい。
・ポリエーテルサルホン製
・ポリアミド製→環境ホルモンを含まない新しい素材のプラスチック。

哺乳びんのサイズ

サイズは120ml〜240mlとさまざまあります。小さいサイズは新生児の間や、お茶・果汁 を飲むときに。大きいサイズは生後2カ月ごろからミルク用に利用することが多いようです。

ニプルと哺乳びんの手入れ

哺乳びんとニプルの洗い方

飲み終わった哺乳びんとニプルはすぐに流水で洗うか、水につけてください。ミルクがこびりついて、落ちにくくなってしまいます。洗うとき、とくに哺乳びんの口や底、乳首の内側は洗い残しがないように気をつけて。

哺乳びんに洗剤をつけて洗った場合、すすぎは十分に。忘れがちなのがブラシ。洗剤を落して水をきって乾かしておきましょう。ニプルは専用のブラシを使うか、ていねいにもみ洗いを。ニプルの穴はミルクのかすがたまりやすいので、専用の掃除棒などを使って、穴や空気弁の詰まりを取り除くようにします。

消毒をきちんと清潔に

生まれたばかりの赤ちゃんは雑菌に対しての抵抗力が弱いため、洗った哺乳びんは消毒しなくてはなりません。消毒方法もいくつかあります。

沸騰消毒

いちばん一般的な方法で、多くのお母さんが行っている方法です。熱湯で煮沸します。大きめの鍋にお湯を沸騰させ、瓶とニプルをわけて入れ、瓶は5分、ニプルは3分ほど煮沸したら取り出します。清潔なふきんの上に取り出し、冷めたらふいて保存します。

薬で消毒

赤ちゃんにも安全な成分を使った消毒液を使います。使用後はすすぐ必要はなく、しっかりふりきるだけでOK。再汚染を防ぐため、使用直前までつけておき、空気に触れさせないことがポイント。

電子レンジで消毒

製品によって違いますが、消毒器にほ乳瓶とニプルをセットし、水を入れて電子レンジへ3分〜5分。そのまま保管できます。手軽に消毒ができます。

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