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場所や向きは? ベビーシート・チャイルドシートの設置のコツ

チャイルドシートには着用義務があると、多くの人が認識している一方、その着用・使用方法となると正しくできていない人も多いようです。実際、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)の調べでも6割程度の人が何らかの誤った使い方をしているという結果が出ています。
チャイルドシートがきちんと子どもの安全を守れるよう、正しい知識を身につけましょう。

チャイルドシートの設置方法監修:山中龍宏先生(緑園こどもクリニック院長)

チャイルドシートにはその種類によって適切な設置の向きというものがあります。購入した商品の取り扱い説明書をよく読んでいただきそれに従っていただくのが基本になります。
しかし、骨格が未発達の赤ちゃんを、万が一の時の衝撃から守るには、後ろ向きが適切と言われています。そこで重要なのがお子さんの体重。お子さんの年齢だけでなく、体重(体の成長)に合わせて設置することが、万が一の時、お子さんを守ることにもつながります。

チャイルドシートの設置向き監修:山中龍宏先生(緑園こどもクリニック院長)

後ろ向きで設置するもの

主に首がすわっていない乳児期の子どもが対象。前面衝突時に、まだ骨格がしっかりしていない柔らかい赤ちゃんを事故の衝撃から守るためには、掛かる負荷を身体の広い面積で分散させたほうが良いという考え方に基づいています。


年齢の目安:〜1歳未満


体格の目安:10kg未満


前向きが適しているもの

幼児の首がすわり、自身で座れることが使いはじめの目安です。また、成長することで後ろ向きでは足を置くスペースが窮屈になることも。その頃になったら前向きで使用するようにしましょう。
 


年齢の目安:1歳以上


体格の目安:10kg以上


後向き専用
後向き専用

前向き・後向き兼用
前向き・後向き兼用

前向き専用
前向き専用

日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会:提言 車での安全な移動について-子どもの場合「日本小児科学会雑誌」(平成20年)

どうする?チャイルドシートがぐらつく時

設置が終わったら、チャイルドシートがきちんと固定されているかを忘れずに確認しましょう。製品ごとに異なりますが、正しく固定されているかどうかの判断は実際にチャイルドシートの背もたれ上部を前後方向に引っ張ってみて、自動車の座席とチャイルドシートの背もたれ上部の間が2.5㎝以上開かないことを確認することが必要です。
もしそれ以上ぐらつきがある場合は再度設置し直しましょう。主な原因として考えられるのは「腰ベルトの締め付け不足」になりますので、まずはそこをチェックしてみるのがオススメです。

チャイルドシートの設置場所はどこが理想的?

アンケート調査結果では、「後部座席の運転席側」「後部座席の助手席側」が多く、次いで「助手席」となっています。助手席に設置するのは、万が一の時、エアバッグの作動により、お子さんが大きな衝撃を受けてしまう場合もあるのでできるだけ避けたいところ。安全面からも後部座席への設置が推奨されています。
また、アンケートでは後部座席の左右(運転席側/助手席側)のいずれに乗せているかについては、ほぼ半々という結果でした。どちら側に設置するのが理想的かは、チャイルドシートと車の種類によって異なります。チャイルドシートの購入前に、自分の車ではどこがベストな設置場所かしっかり確認しておくことが大切です。

Q. チャイルドシートの設置位置は?(回答数:461)

チャイルドシートの設置位置は?

(2016年11月ベビカム調査)

2台以上設置する場合

お子さんが2人以上いる場合は、当然チャイルドシートもその人数分必要になります。設置場所の優先順位は後部座席からと考えましょう。お子さん2人が並ぶことで自発的に遊んでくれることも期待できるかもしれません。また、大型車の場合は2列目に設置するのがオススメです。

運転しないママの座る位置はどこがオススメ?

ママが運転しない場合、お子さんの隣である後部座席へ座ることをオススメします。
お子さんの近くに座ってあげることで何かあればすぐに対応ができますし、何より安心感を与えることができるからです。
実際、アンケートでも多くの先輩ママたちはお子さんの隣に座っています。

Q. ママの座る位置は?(回答数:461)

ママの座る位置は?

(2016年11月ベビカム調査)

設置や向きはその商品の特性やお子さんの成長の程度によって異なります。車やチャイルドシートの購入店に相談したり、取り扱い説明書をきちんと読んだりして、正しく使用できるようになりましょう。

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