現役の助産師さんがマンツーマンで沐浴の仕方を教えてくれたり、助産師さんを囲む育児講座も同時開催。その模様をレポートします。

夫婦いっしょに育児講座♪ <第24回沐浴体験会レポート2>

  • 2013-03-22 12:30
  • 一般公開
  • テーマ:沐浴体験会
3月7日にベビカム主催の「沐浴体験会&育児講座」が開催されました。詳細レポート第2弾では、後半に行われた「育児講座」のようすをご紹介します。

今回ご参加いただいたのは、初めての出産を4月中旬~6月中旬にひかえたご夫婦4組のみなさんです。
ベビカムアドバイザーでもある聖母病院助産師の山本智美さんを囲んで、まずは座ったまま全員で軽くストレッチ。
「いま、どんなことが不安ですか?」という問いをきっかけに、育児講座が始まりました。

<妊娠中に関するQ&A>

健診で逆子と言われて心配です。体操はやったほうが良いですか?

最終的には赤ちゃんがおさまりやすい場所におさまるので、治るとは限りませんが、やらないよりはやったほうが良いですよね。
あとは、からだを冷やさないこと。からだが冷えると、赤ちゃんも動かなくなります。
体操以外の方法で、日常、物を拾うときに足を曲げずに拾うとか、椅子の背もたれに足を上げるなどの工夫も効果的です。
「逆子が治るときは一気に治るのですか?それとも徐々に?」
一気にぐるんと回るので、そのときはわかりますよ。

買った肌着は水通ししたほうが良いですか?

実際のところ、病院にも水通しして持ってくる方、しない方様々です。できたら行った方がよいですが、どちらでもかまいません。洗剤にも蛍光剤や香料が含まれています。病院の寝具でも漂白剤等を使用しています。もちろんそういった成分がない洗剤を選んで使うこともできますが、それをいつまでお子さんに使い続けるのか?という問題も出てきますよね。
子育ての仕方は国によって様々です。しかし、それぞれに、赤ちゃんは育っています。国が違えば、子育ての仕方もいろいろ。あまり神経質にならないほうがいいでしょう。
「最近は、デジタルの体温計みたいに数字をあてにしますよね」
そうそう、数値で出るものだけを信じてしまいがちですが、手でさわって子どもの熱の状態を感じ取れるような、そんな関わり方が大事だと思います。

来月から産休に入ります。急に時間ができるので、何をして過ごしたら?

フルタイムの方は特に、急に生活が変わりますよね。
気をつけてほしいのは体重増加です。たくさん歩いたほうが良いですよ。

何をして過ごしたら良いか…それは、赤ちゃんが生まれたらできないことをするんです。
ご主人と、子どもが小さかったら絶対に行けないレストランで食事するとか、資格をとるとか、自分のためだけに時間を使えるのも今のうちですよ。

ほかに例えばどんなことがあるでしょう? 
「一人ランチとか、映画に行ったりしています。」
「今のうちに、エレベーターとかエスカレーターのある場所を確認しておきます」
「子連れOKのお店もチェックしておきたいですね」

そうそう、赤ちゃんのための街の下調べも大切ですね。

「病院は調べておいたほうがいいですよね」
近所の小児科、それと24時間やっている病院も必ず押さえておきたいですね。

公園もいずれ赤ちゃんを連れていくところ。実際に行ってみてくださいね。
働いていると、意外と近所のことを知らなかったりするもの。今は忙しいからお買い物も1ヶ所でサッと済ませたりしていたでしょう? 産休の時間があるときこそ、違うお店に行ってコミュニケーションをとってみては? いずれ子どもが大きくなったとき、万一何かあったとき駆け込んだり、お世話になるかもしれないご近所さんですから。
そう考えると、やることっていっぱいありますよね。

出産が近づくと、おなかが張りそうで動きづらいです

確かに張りやすい人は早産になりやすいこともありますが、36週を過ぎたら頑張って歩いておいたほうが良いです。
今のうちに歩いておかないと、お産に必要なエネルギーが不足しますよ。
パパも家事をやってあげすぎて、ママを甘やかすのは逆効果。わざわざスクワットの体操をしなくても、雑巾がけはその体操になります。意識して股関節を開くようにしましょう。お風呂掃除は難しいと思いますので、ご主人が手伝ってあげてくださいね。

<出産に関するQ&A>

立会い出産の予定です。どんなタイミングで主人を呼べば良いのかわかりません

みなさん、立会い出産ですか?(全員挙手)
陣痛が始まって、子宮口が全開になるまで、初産の人でどのぐらいかかると思いますか? だいたい15時間ぐらい、長い人は2日も3日もかかったりします。
最初からずーっとパパが付き添っていたら、パパのほうがもちませんよ。気分転換に病院を出入りしたりしないと、いざというときにグッタリしてしまうかも。
でもママはパパに自分が「陣痛ってこんなにつらいのよ!」ってところを見てほしいんですよね。だからそのへんは、お二人の“かけひき”です(笑)。

ところで、おなかの中の赤ちゃんは、実はパパの声を覚えていません。ママの声は骨伝導なので覚えているのですが、パパの声はおなかの外からなので、違うふうに聞こえているんですね。
でもがっかりしないでください。ぜひパパにやってほしいことがあるんです。
それは生まれてすぐ2時間以内に、パパが赤ちゃんをしっかり抱っこしてあげること。赤ちゃんの皮膚はセンサーのようなもの。しっかり抱っこして「パパだよー」と話しかけてください。これが大切な「パパPRタイム」。このときばかりは、おじいちゃんおばあちゃんにもちょっと待っていただいて…。

<産後に関するQ&A>

産後の生活のイメージが、みんなそれぞれ違うみたい。特に実家と…
産後は僕の実家が手伝うのですが、かえって気を使ってしまうのでは?と心配

産後の生活、先のことですが、大事ですね。今からそれに気づいているのは立派です。ママ・パパ・実家など周囲のイメージは、必ずといっていいほど一致しません。出産前に、イメージをすり合わせておくことが大切です。それにはまず夫婦でよく話し合うことですね。

じゃあ、産後のママのストレスを減らすために、パパはどうしたらよいでしょう?
「家事をできるだけたくさん手伝うとか…」
普段やらないことはやらないほうが良いです。家事にはママのルールがあるので、ヘタに手を出すとかえってママのストレスになってしまいます。

一日、一週間に一度でも、コンビニに行ってくるちょっとの時間でもよいので、ママが赤ちゃんから離れる時間を作ってあげてください。そのためには、ママがいない間、抱っこ・おむつ・ミルクといった育児がパパに任せられる!という状態になっていないといけません。
ママも、パパにしてほしいことは口に出してしっかり伝えましょう
パパはママの話をよく聞いてあげて!

子育ては、ママやパパが頑張ったからちゃんとそれだけのものが返ってくる、とは限りません。
最近多い「産後うつ」ですが、周囲に助けを求めることをためらう人がなりやすいようです。
お産で入院中に、心配なこと・困ったことがあったら遠慮なくナースコールを押してみてください。助けを求める練習だと思って。イヤな顔するナースもたまにはいますけど(笑)。
具体的な周囲の助けとしては、社会のサポート制度を活用したり、病院で薬をもらったりすることができます。そばにいるパパが、ママのようすをしっかり見極めてくださいね。

やった方がよいということを色々知っているよりも、絶対やってはいけないことを知っている方が気楽に育児ができます。それは「熱湯に入れない」「おとさない」「ゆさぶらない」この3つです。それさえしなければ、ある程度自由に、考えすぎずに子育てを楽しんでください。

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育児講座レポート、いかがでしたか?
妊娠中の有意義な過ごし方や、夫婦で産後の生活イメージについてなど、大きな視点での質問が多く、「今日の質問は深かったわね~」と山本さん。参加者のみなさんからも、「私はこうしてます!」といった意見も積極的に交わされ、とても活気ある座談会となりました。

今回ご参加された方々からは、
「沐浴が重労働だということがよくわかりました。ベビーバスを置く高さが大事ですね!」
「助産師さんのお話や、ほかの皆さんのお話も聞けて、来てよかったです。」
「出産や育児がもっと楽しみになりました!」

などのご感想をいただきました。

今回の沐浴体験会&育児講座が、少しでも皆さんのお役に立てたなら嬉しいです。
皆さまの安産を心よりお祈りしています!

   

沐浴のコツご紹介! <沐浴体験会レポート1>はこちら>>

次回の沐浴体験会は2013年6月に予定しています。
後日、詳細をお知らせしますので、妊娠初期・中期の方はぜひご応募ください♪
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