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リサーチ

妊娠中の医師とのコミュニケーションについて

VOL.213 2016年12月21日(水)~12月27日(火) 有効サンプル数 234

「聞きたかったけれど聞けなかった」そんな経験のある妊婦さんは25%以上

妊娠中に、健診やトラブルなどで病院の診察を受ける時間は、妊婦さんが医師と1対1で会話ができる貴重な機会。妊娠中には、確認したいこと、聞きたいことがたくさんあるのではないでしょうか。その一方で、今回実施した「病院で聞きたかったけれど聞けなかったこと」のベビカムアンケート結果では、4人に1人が医師に聞きたいけれど聞けなかった質問があることが分かりました。また、「質問しても満足のいく回答がもらえなかった」経験があるのは3人に1人。なぜ、医師とのコミュニケーションに不満が残ってしまうのでしょうか? 陥りやすいケースを見ていきましょう。

アンケートここに注目!医師に質問できない…。それって、どんなとき? どんな内容?

妊婦健診は医師に質問するチャンス。でも、質問ができなかった人は、26%

Q現在もしくは過去、妊婦健診もしくは入院中(出産時含む)など、医師に聞きたかったのに聞けなかったことがありますか?

Q現在もしくは過去、妊婦健診もしくは入院中(出産時含む)など、医師に聞きたかったのに聞けなかったことがありますか?

数週間ぶりの妊婦健診なのに、「質問せずに、診察が終了してしまった」経験のある人は26%。疑問が解消できなければ、次の健診までモヤモヤを抱えてしまいがちに。

医師が忙しそう。遠慮したりタイミングを逃したり。本当はもっと話がしたいのに…。

Q病院の医師に、聞きたかったのに聞けなかった理由はなんですか?(3つまで選択可)

Q病院の医師に、聞きたかったのに聞けなかった理由はなんですか?(3つまで選択可)

最も多かったのは「医師は多忙(40%)」、次いで「診察時間が限られている(31%)」と、忙しそうにしている産婦人科医を目の前にすると、自分の不安や悩みを打ち明けることに、妊婦さんが遠慮してしまうのも無理からぬことかもしれません。

「こんなこと聞いていいの?」と躊躇。「事実を知るのが怖い」と言葉を飲んでしまうケースも。

Q妊娠もしくは過去、妊婦健診もしくは妊娠中(出産時含む)など、医師に聞きたかったのに、聞けなかったことは?

  • 胎児への不安:13人
  • ママの体調(おりもの、痔、おなかの張り、他):12人
  • 治療・薬について:12人
  • 出産への不安(無痛分娩、帝王切開、他):5人
  • 自分の出産時のようす:4人
  • 旅行について:2人
  • つわり:2人
  • 会陰マッサージ・切開:4人
  • 仕事について:2人
  • その他:11人

「胎児に何かあるのでは」という心配があっても、怖くて聞けなかった…という方が多いようです。

ママの声

  • 先生がモニターをすごーく何度も何度も見ていて、首を傾げたりしていたので、何か異常があるのかな!?と思いましたが、聞けませんでした。(33歳 滋賀県 ぱちくんさん)
  • 出産時に助産師さんと主治医が交互におなかに乗って赤ちゃんを押し出してくれたのですが、 どうして乗って出すことになったのか、聞きたかったのに聞きそびれてしまいました。(34歳 東京都 ロマロマさん)
  • 会陰がずっと痛かったので、なぜなのか聞きたかったのですが、抜糸が怖かったので聞けませんでした。(35歳 三重県 りなるすけさん)
  • おなかの張りやおりものの調子のことなどについて聞こうと思いつつ、緊急性の低そうなことは聞き忘れたり、言いそびれたりしました。(33歳 東京都 どどままさん)
  • 会陰のほかに子宮口も縫合したと説明されましたが、産後の性生活の場面で産前にはなかった違和感と痛みが部分的にあります。そのためなのか聞きたかったのですが、聞けませんでした。(23歳 北海道 なぁさんさん)

アンケートここに注目!質問したけれど…思ったような回答じゃなかったと感じる人は3割。

質問をして満足できたのは約66%。一方で不満を抱える人も。

Q妊婦健診もしくは入院中(出産時含む)など、医師に質問をして、満足のいく回答を得られなかったことはありますか?

医師とのコミュニケーションに「満足」と答えた人は65%。健診で不安な気持ちを安心に変えられれば、ハッピーな妊娠生活を送ることができますよね。ただし、35%は「説明に不満」と回答。せっかく勇気を出して質問しても、思ったような回答が得られず、疑問や不安を抱えたままになってしまう方も少なくありません。

妊娠中の不安は大きくなりがち。だからこそ明確で納得のいく答えが欲しい。

Q妊婦健診もしくは入院中(出産時含む)など、医師に質問をして満足のいく回答を得られなかったことはどんなこと?

  • ママの体調(不安や疑問):13人
  • 胎児の性別:6人
  • 説明が不十分・曖昧:6人
  • 出産のリスクについて:4人
  • 先生が変わるとアドバイスも変わる:4人
  • むくみの対処法:4人
  • 胎児の超音波検査の説明:3人
  • 胎児について:3人
  • その他:10人

からだの不調を訴えたときや、胎児に不安があったとき、「原因をはっきり聞きたい」「もっと明確な説明やアドバイスが欲しい」と、多くの方が答えています。「先生によって説明が違うので困った」というケースも。医師によってアドバイスが違うと困惑しますね。

ママの声

  • 妊娠と同時に子宮筋腫が見つかり、即「帝王切開ですね」と言われました。でも、なぜ帝王切開なのか説明がなく、「通常分娩は無理ですか?」と聞いたら「子宮筋腫がある方は通常分娩は無理です」と言われたので病院を変えました。変えた後の病院で通常分娩で出産しました(30歳 東京都 むっぴさん)
  • 里帰り出産のため担当の先生が何度か変わったのですが、先生によって言うことが異なって困りました。(1人目は「つわり後の体重増加が少ないからどんどん食べなさい」。2人目は「妊娠する前が標準よりやや肥えていたのでそんなに食べないで」。3人目は「おなかの赤ちゃんに栄養がとられるからどんどん食べなさい」等)(25歳 愛知県 くろみあさん)
  • 私はたった2、3分歩いただけでおなかが張ってしまい悩んでいます。先生に相談しましたが、動かず安静にしなさい、の一点張りです。仕事はしていないものの、動かないわけにはいきません。それ以降あまり先生に頼ろうとは思わないようになっていきました。(30歳 愛知県 sinamoさん)
  • 足がむくむことを訴えたら、別にむくんでいないと言われました。(41歳 兵庫県 みいさんさん)
編集部まとめ

現状では、不満も多い医師とのコミュニケーション。納得のいく診察を受けるためには、どうしたらいいでしょうか?
満足をしていると答えた人の中には、予め質問をメモしておく、助産師さんに聞けることは助産師さんに質問してみるなど、診察前の準備で工夫している人も多いようです。普段、疑問や不安に思ったことは母子健康手帳などに書き留めて、質問の優先順位を決めておき、健診や診察の機会を有効に利用しましょう。
医師と納得のいくコミュニケーションをとるためには、妊婦さん自身にも積極的な姿勢が必要といえそうです。

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