●お産の不思議妊娠していない時の子宮口は直径1~2ミリしかありません。
それが、お産の時には直径90ミリまで開くのです。考えられますか?
お産のときは、考えられないことが起こります。
硬くてもうダメかな(ということは、産科医が言う時は「帝王切開をしないとダメかな?」ということです)と思っても1時間くらいのうちにスーッと開くことがあるのです。もう少し待ってみようと思えるかどうかです。
●あなたの気力・体力が大事です「体力が低下」していれば待てませんよね。はじめのお産のときは、あなた自身がもう嫌になっていませんでしたか?
お産をする人の気力・体力がなくなっていたら、周囲の人がいくらがんばっても経膣分娩はできません。
体力がなくなっているだけなら、ひと休みして(もちろん鎮痛剤や催眠剤を使ってです)、もうひとがんばりという手もあります。
体重増加が多かったこと、血圧が高くなっていたことも担当の医者が「無理は止めようか」と思った理由かもしれません。
今回は上手にコントロールできているようです。あなたの「下から生みたい」という気力が強いのだと思います。
それが大切です。以上お読みになれば「体質」があったとしても、影響はわずかなものということがわかると思います。
●子宮切開の傷のことも頭においてそれよりも、最初のお産の時の帝王切開の傷が子宮にあることの方が大切です。強い陣痛が必要な時、子宮筋の強い収縮は傷の部分を強く引っ張ることになるからです。強すぎる陣痛がなくても良いように、自分でできることはやったと「心安らかに」出産に臨むことが、あなたにできることでしょう。
先生のプロフィール
元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。