妊娠中は誰もが妊娠の喜びと生まれてくる赤ちゃんへの期待でいっぱいな気持ちになっていると思っていらっしゃるのですね。しかし、あなた自身はそのような気持ちになれず、自分だけではないかと思われているのですね。
実は多くの妊婦さんが、気分が落ち込んだり、イライラしたりと情緒不安定になります。しかし、どの妊婦さんもこのような気持ちはおかしいことと思いながらも他人に話すことをしないので「自分だけ?」と思ってしまうのです。この原因はホルモンの影響によるものがほとんどですが、とても心配性の方など性格にも左右されます。
この感情は、自分でコントロールできるものではありません。まずは、この気持ちである自分を受け止め、パートナーにも理解してもらいましょう。また、出産施設の助産師などに気持ちを聴いてもらうのもリラックスできる対処となります。 妊娠中の不安定は、出産する頃には自然に治っていることが多いものです。
しかしまれに、病気が隠れていることもあります。だんだんと不安な気持ちが強くなり、睡眠不足や意欲がなくなってくるなどの症状がある場合には、必ず医師に相談しましょう。
先生のプロフィール
聖母病院(東京都新宿区)勤務。いつも妊婦さんの気持ちを大切に、優しく、ときには厳しくコミュニケーションしている。「相手の立場に立った、わかりやすい相談」がモットー。妊娠・出産・育児に不安を感じる妊婦さんたちを、安心に導くかたわら、近年は妊娠からの食育の提案する活動(妊娠食育研究会)、メンタルヘルスの支援、高校生の性教育にも積極的に取り組んでいる。