●妊娠すると便秘になりやすい妊娠すると女性ホルモンが増えることにより、腸の動きがにぶくなり、便秘になりやすくなります。便秘に悩む妊婦さんは約30%の割合でいらっしゃいます。
●薬の効果市販の「コーラック」や病院の各科で広く処方されている「ラキソベロン」などの下剤は、腸の動きを強くして便通をよくするものですが、強くなりすぎて腹痛を伴う場合もあるようです。
通称“カマ”や“カマグ”と呼ばれている「酸化マグネシウム」は腸への刺激が弱く、便も軟らかくする作用がありますのでよいのではないかと思います。酸化マグネシウムは腸内に水分を引き寄せ、便を軟化増大させます。その刺激で腸の運動が活発になり便通がよくなります。粉薬なので、症状に合わせて服用量を調整することが可能、多めの水で服用することがポイントです。
●胎児への影響ふだんから便秘で下剤を常用している方の中には、気が付いたら妊娠しているという方もいるわけですが、胎児に影響があったという報告はありません。心配はないようですが、なるべく服用は控えた方がよいでしょう。
また、薬の服用や食品添加物の影響などとは関係なしに、一定の割合で起こる胎児の異常(例えば生後1週間以内に、外から見て解る胎児の異常は0.7~0.9%)は避けられないものです。このようなこともないと保証することは出来ないのです。
先生のプロフィール
元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。