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2009-08-01T00:00:00+0900 2009.08.01

Q.水分補給とスキンケア

赤ちゃんの水分補給が大切なのは、どうして?

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水分はからだの中でさまざまな重要な役割を果たしています。大人の場合、体重の約60%が水分ですが、新生児は体重の約80%が水分です。しかし80%と言っても、小さな赤ちゃんが実際にからだの中に持っている水分の量は少なく、下痢や嘔吐を繰り返したり汗をかいたりすると、体内の水分は急速に失われてしまいます。その結果、血液や細胞内外の体液のバランスが大きくくずれ、体の諸機能が正常に働かなくなってしまうのです。これを「脱水症状」と呼びます。赤ちゃんの健康は、水分補給にかかっている、といっても過言ではないのです。
また、赤ちゃんは新陳代謝が活発で、大人の約3倍(体重1kgあたり)も汗っかき。体内の不要物は腎臓でろ過され、おしっことして排泄に回されるのですが、赤ちゃんの腎臓はまだ未熟で大人のように濃いおしっこは作れず、尿として出ていく水分は体重1キロあたり大人の約3倍にもなるのです。汗っかきで尿の量が多いのですから、それだけ水分不足になりやすいわけです。

2009-08-01T00:00:00+0900
  • ▼ 加部 一彦先生のプロフィール

    • 埼玉医大総合医療センター新生児科教授、小児科医。新生児集中治療室(NICU)で、主に早産のために小さく生まれたり、生まれてすぐに何らかの病気をかかえ、入院となった赤ちゃんのお世話を生業としている他、医療安全や病院建築など幅広い領域に関心を持って活動中。すでに社会人となった3人の息子達とはSNSで情報交換したり、時には飲みに行ったりと、「オトナの付き合い」ができる様になった事を喜んでいる。著書に『新生児医療は、いま』(岩波書店)、『障害を持つ子を産むということ』(中央法規出版)など。

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