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子育て期(生後0~4ヶ月)
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2002-03-01T00:00:00+0900 2002.03.01

Q.幼児虐待してしまいそうな自分がこわい

生後1ヶ月の男児の母親です。子どもを育てるのは初めて。近くに相談できる人もいません。実は夫の母はときどき来てくれるのですが、そのたびに「おっぱい足りないンじゃないの?」と言われ、かえって気が滅入ります。と、いうわけで夫の母に相談すると逆に心配が増すような気がしています。

母乳はあんまり出ていないような気がするし、おむつの替え方が下手で、ふとんなどの汚れ物も多くなるし、泣き続ける赤ん坊といると、正直言って「もう赤ちゃんなんか生まなければよかった」そんなふうに思う自分に自己嫌悪さえ感じます。このままいくと、将来、世間でよく言われている幼児虐待をしてしまいそうで自分がこわいのです。こんなふうに思うのは私だけなんでしょうか。特に日中、家の中で泣き止まない赤ちゃんと2人だけでいると、なんだかとっても息苦しくなる時さえあるんです。

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○ヤンババはどう考える?まずは泣き止まない赤ちゃん、だっこしてエンドレスで歌ってご覧なさい。童謡でも子守歌でも。「げんこつやまのたぬきさん」でも。歌っているうちに、自分も気が晴れてきます。それにね、歌っている間は人間文句言ってるヒマがないのよ!怒りながら歌うこともできないわ。お母さんが発想転換すると、赤ちゃんの方も「あれ?」って泣き止むことあるのよ。多くの実例を私は見ていますよ。歌のレパートリーは、妊娠時期からでもいい、子育て始まってからでも遅くない。フルコーラス歌えるものを増やしておきましょうよ。歌知らない?それじゃあ、いちばんラクなテを教えましょ。テープで童謡をかけて「いっしょに歌う」。プロの歌手が歌ってるのだけ聞かせればいいのではないのよ。赤ちゃんには何よりお母さんの肉声の歌がいいの。テープと一緒に歌ううちに、ソラで歌えるようになるわよ。●赤ちゃんは、お母さんを試しているのかもおなかがすいた、おむつがぬれた、だっこしてほしい。赤ちゃんだって機嫌の悪い時あるわよ。「泣いたらお母さんどうするのかな?」と試しているかもしれないわよ。赤ちゃんみんなやってます。自己嫌悪してしまうのは「私ならもっと完璧にできるハズなのに」なんて思い描いているからでしょ。それはごう慢よ。「私がこれだけやっているのに」とか、上から見下ろす態度が、赤ちゃんの方で気に入らないのかもしれないわね。新米お母さんは最初から完璧にできるなんて思わないで。思い煩わず目の前の赤ちゃんそのものを見つめなさい。みんなみんな、ひとつずつ体験して不安をなくしていくのよ。●相談する人、決めておきましょ相談できる人もいない、と自分で決めつけておいでだけど、これについてもひとこと。ものごと、自分の頭で考えないで、人の答えだけ待っていやしませんか?そしてその答えが自分に耳障りのいいものでないと、また別の人の答えを聴こうとする。だめよ、あなた自身も勉強しなくちゃ。そして妊娠中から、この人、と相談する人を決めるの。決めたら何でもいいから相談するの。中途半端はいけません。この人のいうことなら全部聞こうと決意するのよ。そして、その相談主へはきちんと「生まれました」「これこれでした」など報告もする。感謝の気持ちは手紙で表わす。コミュニケーションは、こちらが働きかければ、相手も答えてくれるというものです。相手のいいところだけみようという努力も加えてね。子どもが生まれた後なら、できれば小児科のお医者さまでそういう方を見つけられると、いろいろ安心ね。●ひとりでも多くの人に赤ちゃんを会わせて家で、閉じこもって赤ちゃんと2人きりなんてもったいない!人生の中で親が、子どもに分けてあげられる宝は何だと思いますか?私は「子どものうちからひとりでも多くの人と会わせてあげること」だと考えています。夫のお母さんもそのひとりね。テレビに子守りなんてさせないで、外に出ましょう。友だちを呼んで赤ちゃんを見てもらいましょう。今、子育て中だからこそ感じること、できること、きっとありますよ。やらないうちから「ない」と決めつけないこと。そうしているうちに、子どもはぐんぐん大きくなるから。

2002-03-01T00:00:00+0900
  • ▼ 金澤 直子先生のプロフィール

    • 妊婦・親子水泳教師の草分け的存在として80歳過ぎまで現役で活躍後、プールの中での指導は卒業。現在は妊婦卒業生の強い味方として、指導に当たっている(東京アスレティッククラブ中野/月1回カンガルークラブ、年に2回親子コンサートの主催)。栄養士の資格と経験を生かし、スイミング教室の後は、お手製のおかず持参でお食事会を毎回ひらき、妊婦の悩みに答える、人呼んでヤンババ。その由来については、著書『ヤンババの出産・子育て知恵袋』(築地書館)をご覧あれ。著書に、堀口貞夫・金澤直子共著『ゆっくりきっぱりお母さんになる』(赤ちゃんとママ社)。

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