赤ちゃんのためのすまいの安全対策
たとえ家の中であっても、赤ちゃんの周りには危険がいっぱい。ここでは、長野県が作成したリーフレット「子どもに安全をプレゼント」を参考に、生後1歳くらいまでの赤ちゃんの成長過程ごとに、「家庭内事故を防ぐポイント」をご紹介します。
寝返りのころ(生後4〜6ヶ月)
1 ベビーベッドに寝かせるときは、柵を上げておく
「まだ動けないから大丈夫」と思っていても、ちょっと目を離したすきに、赤ちゃんがベビーベッドから転倒する危険があります。赤ちゃんのそばを離れるときは、ベビーベッドの柵は必ず上げておきましょう。
2 ベビーベッドの柵とマットレスの間のすき間をなくす
ベビーベッドの柵とマットレスや敷ぶとんの間にすき間があると、赤ちゃんの頭が挟まって動けなくなってしまい、窒息する危険があります。タオルを挟むなどして、すき間は必ずなくしましょう。
3 赤ちゃんの顔のそばに、ぬいぐるみやタオルを置かない
寝ている赤ちゃんのそばに、ぬいぐるみやタオルなどを置くと、寝返りしたときに顔が埋まって、息ができなくなってしまいます。掛けぶとんを顔に深くかけてしまうなども同様。赤ちゃんの呼吸をさえぎるものは顔の近くに置かないようにして、寝ているときはときどき様子を見るようにしましょう。
4 寝かせるときは、よだれかけを外す
寝返りをしたり、ずり上がったり、寝かせている間も赤ちゃんは元気に動き回ります。首回りのきつい服やよだれかけをつけたままだと、首回りが締め付けられて窒息する危険があります。寝かせているときは、必ず外しましょう。
物がつかめるようになるころ(生後6〜7ヶ月)
5 タバコや灰皿は手の届かないところに置く
物がつかめるようになると、赤ちゃんは手の届くところにあるものを何でも触ろうとします。タバコや灰皿は、床やテーブルの上に置かないようにしましょう。飲み残したジュースの缶を灰皿代わりに使うのもNG。液体に溶けたニコチンは吸収が早いため、ひと口飲んだだけでも危険です。
6 おもちゃはとがった部分や壊れたところがないか確認する
子どもは大人が思いもつかないような遊び方をします。子どもの年齢や発達に合ったおもちゃを選び、STマーク(日本玩具協会の安全基準に合格したおもちゃにつけるマーク)のついているおもちゃでも、プラスチックの薄い突起やとがった部分がないか、壊れたところがないかを確認しましょう。
7 指を挟まないよう、ドアのちょうつがい部分をガードする
赤ちゃんが近くにいるのに気づかずに、ドアを閉めてしまったり、強風でドアが急に閉まって、赤ちゃんの手が挟まれると大事故を引き起こします。ドアの開閉の際は、必ず赤ちゃんの手の位置を確かめて、ドアを開け放すときは、ドアストッパーなどで固定しましょう。
8 おすわりするそばに、角や縁の鋭いものを置かない
赤ちゃんは頭が重いため、ひとりでおすわりできるようになっても、バランスをくずして前のめりになったり後ろに倒れたりします。赤ちゃんのすぐそばに家具や積み木など堅いものを置かないようにし、角のある家具はクッションテープなどを取り付けて、ぶつかったときの衝撃を和らげるようにしましょう。
はいはいのころ(生後8〜9ヶ月)
9 階段に転落防止の柵を取り付ける
はいはいができるようになると、赤ちゃんの動きはさらに活発になります。この時期に特に注意したいのが、階段や段差での転落。1階部分と2階部分のそれぞれに柵を取りつけて、柵のすき間からすり抜けることのないよう、格子の間隔や高さにも気を配りましょう。
10 ポットや炊飯器は手の届かないところに置く
床やたたみの上に置いてあるポットをひっくり返してお湯をこぼしたり、炊飯器の蒸気口に手や顔を近づけてやけどしてしまう危険もあります。ポットは必ずロックして、赤ちゃんがボタンを押してもお湯が出ないようにしましょう。
11 床に置くストーブやヒーターは、必ず安全柵で囲う
冬は暖房器具によるやけどの危険が高まります。ストーブやファンヒーターで熱源が露出しているものは少なくなりましたが、赤ちゃんがストーブに触ったりヒーターの吹き出し口に指を入れたりしないよう、安全柵で囲って、赤ちゃんには絶対に触らせないようにしましょう。
12 バケツや洗面器に水を溜めておかない
赤ちゃんは10cmほどの浅い水深でも溺れてしまったり、バケツなどに溜まった水をのぞき込んでいるうちに、顔が浸かって溺れることも。水遊びをしているときはひとりにせず、バケツなどに溜まった水は必ず捨てましょう。
つかまり立ちのころ(生後10〜11ヶ月)
13 つかまり立ちをするときは、そばにいて注意する
赤ちゃんのつかまり立ちは、まだまだ不安定。バランスを崩して転倒したときに、テーブルなどの角で顔や口を打ったり切ったりしないよう、そばにいて注意してあげましょう。
14 テーブルクロスは使わない
食卓にテーブルクロスをかけていると、赤ちゃんがつかまり立ちをするときに、引っぱって熱い食べ物や飲み物をこぼしてやけどをする危険があります。テーブルクロスは使わないようにしましょう。
15 ボタン電池や硬貨、ピアスなどの小物をテーブルに置かない
赤ちゃんは手にしたものは何でも口の中に入れてしまいます。口に入れて危ないものは、赤ちゃんの手の届くテーブルの上などには置かないようにしましょう。異物を飲み込んでしまった場合、普通は48時間以内に便と一緒に排泄されますが、ボタン電池は食道や胃の中で電気分解を起こして壊れることがあるので、すぐに医師に診てもらいましょう。
16 子ども用の椅子は倒れにくいものを選ぶ
椅子に座っているとき、テーブルを脚で蹴った勢いで倒れたり、急に立ち上がって転倒することがあります。赤ちゃんは頭が重いために、バランスを崩して椅子から落ちてしまうことも。子ども用の椅子は、からだの大きさやSGマークなどを基準に安定のよいものを選ぶようにし、ハイチェアの乗り降りは必ず大人が行うようにして、安全ベルトは必ず締めましょう。
歩き始めのころ(生後1歳〜)
17 つまづきやすいものや段差がないか確認する
歩き始めのころは、大人がそばについていないとまだまだ不安。足がもつれて床に置いてあるおもちゃにぶつかったり、敷居につまづいて頭を打つこともあります。転んでもけがをしないように、敷居や段差の角はクッションテープなどでおおっておきましょう。
18 ビニール袋やラップは、子どもの手の届かないところに片付ける
シールやラップを飲み込んで喉に詰まらせたり、ビニール袋を頭からかぶって鼻や口をふさいでしまうことがあります。スーパーやコンビニのビニール袋は、子どもの手の届かないところにしまっておきましょう。壁にかけてある袋やひもも、誤って首を引っかけて窒息しないよう片付けておきましょう。
19 入浴後は浴槽のお湯を抜いておく
ママがシャンプーしているちょっとの間でも、浴槽をのぞき込んで落ち、赤ちゃんが溺れてしまうこともあります。浴室のドアを開けたままにしたり、浴槽のふたを空けたままにしておくのは大変危険。浴槽のふたは、たわみにくいものにして、入浴直前にはずすようにし、入浴後は必ずお湯を抜いておきましょう。子どもが簡単に浴室に入れないよう、ドアをロックすることも忘れずに。
20 熱い鍋やアイロン、刃物は、子どもの手の届かないところに置く
ちょっと目を離したすきに、ガスレンジから下ろしたばかりのやかんや熱い鍋を触ってしまったり、ひっくり返してやけどをしてしまうことがあります。使い終わったアイロンなども、冷ますときは子どもの手の届かないところに置きましょう。また、まな板の上の包丁や洗面台のカミソリなどの刃物は、子どもがまねをしてけがしないよう、使ったあとはすぐに片付けて、かぎをかけるなどして簡単に開けられないようにしましょう。
