現役の助産師さんがマンツーマンで沐浴の仕方を教えてくれたり、助産師さんを囲む育児講座も同時開催。その模様をレポートします。

夫婦いっしょに沐浴練習♪ <第24回沐浴体験会レポート1>

  • 2013-03-19 10:45
  • 一般公開
  • テーマ:沐浴体験会
3月7日(木)、4月中旬~5月中旬に初めての出産を控えているご夫婦4組をお迎えして、「沐浴体験会&育児講座」が開催されました。
その体験会の様子と、「沐浴剤を使った沐浴法」「石けんを使った沐浴法」のほか、助産師さんに教えてもらった「HowToおむつ替え」をしっかりレポートします!


第24回 夫婦いっしょに♪ 育児講座&沐浴体験会

当日、皆さんあまり緊張された様子はなく、笑顔で会場にお越しいただきました。おなかが大きくなって大変そうなママを、終始気づかう優しいパパたち。メモをとったり、大きくうなづきながら話に聞き入っていらっしゃる姿から、これからの育児に積極的に参加しようという意欲がこちらにもグイグイ伝わってきました!

さて、赤ちゃんに沐浴が必要なのは、生後1ヶ月までの短い期間。
でも新米パパ・ママにとっては、まだ抱っこの仕方や、生活のリズムに慣れないうちに沐浴をしなくてはなりません。まず、沐浴の目的や、その方法について助産師さんからお話がありました。

★沐浴の目的は?

第一に、からだの汚れをとることです。あと、からだを温めること、裸にした赤ちゃんの皮ふやからだの状態を観察することも沐浴の大切な目的です。
もちろん、親子のスキンシップをとる良い機会でもあります。

★沐浴について、あらかじめ決めておくことは?

「誰が」「いつ」「どこで」沐浴を行うかを考えましょう。
「誰が」は、ママ・パパ・夫婦で・おばあちゃんと、などが考えられますね。
「いつ」は、赤ちゃんは代謝がとても良いので、体調が悪くなければ、一日一回沐浴すると良いでしょう。家の事情もあるかと思いますが、できるだけ一定の時間に行うことをおすすめします。
「どこで」は、キッチンでもお風呂場でも洗面所でも良いのですが、とにかく水場が近くにあり、準備・後片付けがしやすいところが良いでしょう。からだが濡れると赤ちゃんの体温が急に下がりやすくなるので、室温は25℃前後で寒くなく、風がこないところ。ただ、台所のシンクは雑菌があるため、控えたほうが良いでしょう。ベビーバスなど、専用のものがあればベストです。

◆石けんを使った沐浴デモンストレーション◆

聖母病院助産師の本郷さん・岡さんが、石鹸を使った沐浴を見せてくださいました!

今回、お二人に教えていただいたのは、「外洗い」と呼ばれる沐浴方法です。お湯に入れる前に寝かせたまま、ガーゼに泡立てた石鹸で顔やからだを洗い、その後ベビーバスのお湯に入れて洗い流します。お湯の中で洗わないので、落ち着いて一人でもできるということ、またすべって落としたりしないというメリットがあります。





助産師さんが教える沐浴、お世話のポイント!
石鹸を使った沐浴方法はこちら>>

◆沐浴剤「スキナベーブ」を使った沐浴デモンストレーション◆

赤ちゃんの沐浴が初めてのパパもママも簡単にできる沐浴剤「スキナベーブ」を使った沐浴方法を、助産師さんが実演し、持田ヘルスケア株式会社のベビーケアアドバイザー・圓山より洗い方の説明がありました。

持田ヘルスケアの『スキナベーブ』は、キャップ1杯を溶かしたお湯の中でやさしく洗うだけで、赤ちゃんのからだの汚れが落とせる沐浴剤。保湿成分が肌を乾燥から防ぐ効果もあり、上がり湯も必要ありません。新米ママたちには強い味方!(※このブログ後半に沐浴の手順を詳しく掲載しています)



◆いよいよ参加者の方々の沐浴体験◆

ずっしり3kgの重さのお人形をほぼ片手で支えながら行う沐浴は、パパの腰にきます! ママは「あせもができやすいところはどこですか?」など、沐浴のポイントを助産師さんに質問しながら、パパの勇姿を見守っていました。体験後はママがパパを練習台(!?)に、顔を拭く練習も。出産後の沐浴の場所を、お二人で真剣に検討されていました。


沐浴開始直後から、「キレイにしようね~」とお人形に話しかけながら沐浴されていたパパの姿に、スタッフからも感嘆の声が。会場のムードを一気に盛り上げてくださいました。ママも、助産師さんやほかの参加者の方と和やかにお話しながら、パパの沐浴の様子をしっかり撮影。ご夫婦とも、気になることをしっかり確認できたようです。


疑問や感想を率直に言ってくださり、とってもコミュニケーション上手なパパとママ。お人形に話しかけながら、丁寧に、慎重に手順を進めていきます。「すっごい大変だね!これ1人で石けんで洗うとか無理だよ!」と、汗もしたたる大奮闘だったパパ。いやいや、慣れたらどんどん赤ちゃんのお世話が上手になりそうですよ!

実習が終わったあとも、参加者の皆さんと助産師さんで会話が弾み、お人形を抱っこしてみたり、おむつの替え方の見本を助産師さんが見せてくださったり、と盛況のうちに前半の沐浴体験は終了しました。赤ちゃんが生まれたら、きっと今回の経験を生かして頂けると思います♪

このあとは、いつもの育児講座ではあまり出ないような疑問や不安が皆さんからあげられて、ベビカムアドバイザーの山本助産師さんもビックリの育児講座が行われました。
次回のブログで、詳しくレポートします!

~体験会で学んだ沐浴の手順とコツ~


① お湯の温度は、夏は38度、冬は40度くらい。赤ちゃんはまだあまり体力がありませんので、大人からすると「ちょっとぬるいかな」と思う温度です。湯温計や、ひじを使って温度を確認すると良いでしょう。ベビーバスに7~8分目までお湯を入れ、スキナベーブをキャップ1杯、お湯に溶かします。


② 下から「バスタオル→広げた着替え(肌着と上着の二枚なら、袖を通して組んでおきます)→広げたおむつ」の順でおいておきます。さらにその上に、体を拭く用のバスタオルを下のバスタオルとは90度ずらして(ひし形のように)置き、その上に赤ちゃんを寝かせます。


③ 先に顔を拭いておきましょう。スキナベーブ入りのお湯に浸したガーゼを軽く絞り、首の後ろを手で支えながら、もう片方の手で目から拭いていきます。眼病などがうつらないよう、ガーゼの面を変えながら拭いてください。赤ちゃんの皮膚は大人の半分の薄さなので、ゴシゴシこすらないように!


④ 赤ちゃんの服を脱がせます。このとき、赤ちゃんの体のようすを観察するチャンス。湿疹や汚れがたまりやすい皮膚と皮膚が重なっているところなどをしっかりチェックしてください。背中や首のうしろも、からだを傾けて確認します。


⑤ 赤ちゃんは裸になると不安になるので、ガーゼや沐浴布を身体にかけてあげて。おむつをとったら、頭とおしりをしっかり支えてお湯に入れます。おしり側に指を4本、前に親指1本で支えると安定します。耳はふさがなくても大丈夫。


⑥ 赤ちゃんをお湯に入れて、ガーゼでやさしく洗ってあげます。手足のくびれや手のひらは汚れが残りやすい場所。赤ちゃんは手を握っていることが多いのですが、そのような場合は赤ちゃんの小指側から指を入れると洗うことができます。


おでこから髪の生え際は皮脂がたくさん出るので、手のひら全体を使ってしっかりていねいに洗ってあげます。


⑧ 背中を洗うには、赤ちゃんのわきにしっかりと手を入れてうつぶせにし、赤ちゃんのあごを腕にもたれさせると安定します。慣れるまでは上を向かせたまま洗っても良いです。


⑨ 仰向けに戻したら、5~10数えてお湯からあげます。水を切ろうと赤ちゃんを上下に振らないで! 赤ちゃんの肌はすべすべなので、水はすぐ切れます。


⑩ そのまま②のバスタオルの上に置き、手早くタオルで包んで拭きます。頭は冷えやすいので、タオルで優しく押さえ拭きでしっかり水分を取りましょう。おむつはへそにかからないよう、折り曲げてつけてあげましょう。肌着を着せるときは、袖口から手を入れて、赤ちゃんの腕を迎えに行くように通してあげて。


⑪ おむつはへそにかからないよう、折り曲げてつけてあげましょう。肌着を着せるときは、袖口から手を入れて、赤ちゃんの腕を迎えに行くように通してあげて。


⑫ 赤ちゃんの鼻の穴は浅いので、汚れが見えて気になるようであれば、綿棒でさっとからめ取るぐらいで良いでしょう。

沐浴の手順とコツ、いかがでしたか?
スキナベーブを使って沐浴すれば、時間をかけずに沐浴を済ませられるので、赤ちゃんや新米パパ・ママも負担がかかりにくく、楽しく沐浴することができるのでオススメです!

スキナベーブを使った、沐浴の方法を詳しく見る>>



~How TO おむつ替え~

赤ちゃんが生まれたら、日に何度もすることになるおむつ替え。パパにもぜひ手伝ってもらいたい育児のひとつです。助産師さんに、おむつの替え方とコツを教えていただきました。

① 新しいおむつを広げ、お尻の下に敷きます。


② はいているおむつのテープを取ってはずします。


③ うんちの場合は、おしりふきでおしりの汚れをふき取ったあと、おむつを引き抜きます。
女の子は細菌感染がおこりやすいので、前から後ろに拭くようにしましょう。


④ おしっこが飛んだりしないよう、新しいおむつをかぶせておきましょう。


⑤ 汚れたおむつをくるくると巻いていきます。(使用済みのおしりふきは中に入れて)


⑥ 小さくまとめて、テープで止めます。


⑦ 反対側のテープもしっかり止めたら、ごみ箱へ。おむつ専用のフタ付きのごみ箱があると良いです。


⑧ 新しいおむつをつけます。ウエストは指1本入るぐらいの余裕をもたせて、テープを止めます。生まれたばかりの頃は、おへそが湿っているので、上を折り返しておむつが触れないようにしましょう。


⑨ 脚まわりのおむつギャザーは、しっかり外に出しておきましょう。内側に折り込まれていると、モレの原因になります。

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