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1歳半の男児、停留睾丸と診断され

子育て期(生後10ヶ月~1歳6ヶ月)の相談

Q255:1歳半の男児、停留睾丸と診断され

1歳半になる三男ですが、兄達と違い、睾丸と呼ばれる部分がいつも空っぽなんです。赤ん坊のうちはそのうち降りてくるのかもと思っていたのですが…。このまま放っておいても良いのでしょうか。 2004/10/8
加部一彦先生
お母さんの胎内にいるあいだ、男の子の2つの睾丸はおなかの中にあり、生まれる時期が近づくと自然と下がってきて、陰嚢の中におさまります。
ところが赤ちゃんによっては途中で止まってしまう場合があり、生まれたとき、陰嚢がからっぽということがあるのです。
このような状態を「停留睾丸」といいます。
「停留睾丸」は赤ちゃんの時期に見つかる場合が多いのですが、この子の場合は、おそらく程度が軽いのだと思われます。多くの場合、1歳になるころまでに自然に下りてきます。ただし、睾丸がどのあたりで止まっているかによって時期は違います。早産期にはとくに多くみられますが、成長とともに下りてくるので心配せずに待ってください。
ご心配のようであれば、一度病院の小児科医もしくは小児外科医に相談してみたらいかがでしょうか。手術は小児外科で行なうことが一般的で、睾丸を陰嚢の中に誘導して、固定する手術を行ないます。

先生のプロフィール

埼玉医大総合医療センター新生児科教授、小児科医。新生児集中治療室(NICU)で、主に早産のために小さく生まれたり、生まれてすぐに何らかの病気をかかえ、入院となった赤ちゃんのお世話を生業としている他、医療安全や病院建築など幅広い領域に関心を持って活動中。すでに社会人となった3人の息子達とはSNSで情報交換したり、時には飲みに行ったりと、「オトナの付き合い」ができる様になった事を喜んでいる。著書に『新生児医療は、いま』(岩波書店)、『障害を持つ子を産むということ』(中央法規出版)など。
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