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33歳女性 2018-09-01T00:29:00+0900 2018.09.01

Q.母乳育児中の妊娠希望hCG注射とクロミッドについて

二人目を産んで9ヶ月がたちました。
年齢的な事もあり、そろそろもう1人が欲しくなり病院に行って子宮の具合などを見てもらい、なるべく早く欲しい事を伝え、排卵が近いようだったので、その日にhCG注射と、生理がきてから飲むクロミッドを処方して帰ってきました。
家に帰ってきてから、そういえば授乳してる事も伝えず、薬を飲んでも良いのかもわからず帰ってきてしまいました。
周りに授乳しながら妊娠していた知り合いが居たので、あまり気にしてなかったのですが、よく考えてみたら、授乳中に注射を打ってクロミッドを飲んで妊娠をした人がいないので、不安になってしまいました。
授乳を辞めたほうが妊娠しやすいのは知っています。
ですが、なかなかおっぱいから離れてくれず…
回数はだいぶ減らしましたが、まだ完璧に辞めれてません。
授乳中でもhCG注射とクロミッドは飲んでも大丈夫なのでしょうか?
ネットで調べても色々な答えが書いてあるのでよくわかりません。
専門家の方、詳しい回答よろしくお願いします。

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妊娠前後の薬については、不安が多いものです。かかりつけ医に相談する以外にも、受診前のことなど国立研究開発法人 国立成育医療研究センターでは「妊娠と薬剤情報センター」が妊娠・授乳中の薬剤使用の相談を受けています。

<参考>妊娠と薬情報センター【https://www.ncchd.go.jp/kusuri/】

単純な判断ができない相談例については、個別の状況に応じて対面での相談業務を行っており、十分なトレーニングを受けた医師と妊婦・授乳婦専門薬剤師がチームとなって対応しています(相談方法につきましては、妊娠と薬情報センターのホームページを参照してください)。

まず授乳中の治療に適さないと判断される薬としてあげられている薬剤の商品名は、
アンカロン・コカイン・ヨードカプセル-123・ヨウ化ナトリウムカプセルです。
アンカロンは不整脈の治療薬、コカインは麻薬、ヨードカプセル-123・ヨウ化ナトリウムカプセルは放射性ヨウ素など特殊なものです。

一方、今回ご相談の件で使われた注射のhCG製剤は、胎盤から分泌される「排卵を促すホルモン」が尿に排泄されたものを製剤化したもので、排卵直前まで成熟した卵胞から卵子を排卵させる作用があり、この作用を治療に使うのです。従って授乳中であっても卵胞が成熟するのであれば、排卵誘発剤を注射して排卵することになります。

長期間授乳をしていた時でも自然妊娠する(授乳中でも排卵したという)ことから、卵子の成熟(排卵の準備)はあり得ると考えていいのですが、出産後どのくらいの期間を経過すれば、卵子の成熟(排卵への準備)が再開するのかは個人差があると思われます。

またクロミッドについては、この卵子の成熟(排卵への準備)を人工的に進める薬です。出産後の経過期間が短ければ、間脳・下垂体・卵巣系がまだクロミッドに反応しないかもしれませんし、クロミッドの「卵子の成熟(排卵への準備)を人工的に進めるような内分泌系(ホルモンの働き)の変化」を起こす作用は、乳汁分泌にも変化を及ぼす(減少させる)可能性は考えられます。

ご相談の内容からは詳しい状況がわかりませんが、投与を受けた薬の分は、取り戻すことはできません。次の子どもが欲しいという前に、もう大丈夫かと相談するのが良かったですね。ネットの情報は、あなたの状況にあった情報とは限りません。不安な場合は、あなた自身の状況や、投与した薬の量などを詳細に伝えて、冒頭に紹介した「妊娠と薬剤情報センター」もしくはかかりつけ医に具体的に相談するとよいでしょう。

2018-09-01T00:29:00+0900
  • ▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール

    • 元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。

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