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【相談室】予防接種後の避妊期間はどのくらい?胎児への影響は?

妊活中の女性の「予防接種」についてのお悩みに、秋葉和敬先生(秋葉産婦人科病院 院長・産婦人科専門医)がアドバイス!「ベビカム相談室」は妊娠出産・子育てに関する悩みに専門家や先輩ママたちが回答するコーナーです。

2019-09-23更新

妊活中の避妊期間についての悩み

妊活中の女性の「予防接種」についてのお悩み

風疹流行のニュースもあり、妊活中に妊娠に備えて予防接種を受ける人が増えていますが、接種後の避妊期間について不安を感じるケースもあるようです。今回の相談者(29歳女性)もその1人。

「7月4日に水痘とおたふくの予防接種を受けました。予防接種後は2ヶ月の避妊期間を置かなくてはならないと言われますが、9月1日ごろに性交をした場合でも、影響してしまうのでしょうか。サイトによって、避妊期間を『約2ヶ月』としているところや、はっきり『2ヶ月』としているところもあり、悩んでいます。最終月経は8月16日で、35日周期です」とのこと。

妊活中における予防接種前後の避妊期間と影響について、専門家に聞きました!

秋葉和敬先生(医療法人慈愛会 秋葉産婦人科病院 院長・産婦人科専門医)のアドバイスは…?

まず、相談者の方の場合、「9月1日の性交渉での懐胎(受精)時期は9月7日以降と予測され、予防接種から2ヶ月以上経過しての妊娠成立であり、胎児への影響はないものと判断してよいと考えます」と、秋葉先生。

でも、そもそもなぜ予防接種後に避妊する必要があるのでしょうか?

秋葉先生いわく、感染症のウイルスなども胎盤を通過してしまうことから、妊娠中に母体が感染すると、赤ちゃんへも重大な影響が出ることがあるそう。「これらを予防するために、妊娠前に受けておくべき予防接種は、風疹、麻疹、水痘、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)などがあります」と話します。

しかし「これらはいずれも『生ワクチン』と呼ばれる種類の予防接種。すでに妊娠した妊婦への生ワクチン接種は、理論上ワクチンウイルスが胎児へ移行する危険性があり、原則は禁忌です」と、予防接種前後は胎児への影響を考慮して避妊する必要があるとのこと。

ワクチンの薬剤添付文書でも、風疹・MR(麻疹・風疹混合ワクチン)・水痘の3種類は、「妊娠可能な婦人においては、あらかじめ約1ヶ月間避妊した後接種すること、及びワクチン接種後約2ヶ月間は妊娠しないように注意させる」、おたふくかぜワクチンは「妊娠中は摂取しないこと」とされているそうです。

「なお、ここでの話は「生ワクチン」に関するものです。インフルエンザの予防接種は、不活化ワクチンであり、妊娠中の接種はむしろ推奨されています」と秋葉先生。10月からインフルエンザの予防接種も始まりますので、生ワクチンとあわせて、接種スケジュールを立てておきましょう。

回答では、接種後の避妊期間中に妊娠してしまった場合や、妊娠していることに気づかずに接種してしまった場合についてもアドバイスしているので、妊活中の女性はぜひチェックしてくださいね。

▼詳しくはこちら
Q.予防接種の避妊期間中の妊活について

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