胎児の脳腫というのはしばしばある話なのでしょうか。
このような映像の問題は「どのようなものが」、「どこに」見えたかが判らないと、それをどう評価するか難しいのです。
それでエコー検査を実施した医者に尋ねるのが一番良いのです。
「自然に消える事もある」と言われたのであれば、経過を見るのがよいと思います。
羊水検査については、その検査をやったとしても、それで診断がつく胎児の異常もあるし、診断できない異常もあります。
それと羊水検査を行なうことで、300回に1回の割合で感染・出血・子宮収縮が始まるなどの理由で流産になることがあります。
羊水検査を行なったとしても結果が出るまでに3~4週間かかります。
現在妊娠18週だとすると、結果が出るのは妊娠21週か22週ということになります。
仮に異常の診断が出ても、妊娠21週を過ぎての人工妊娠中絶は、法律では許されないのです。
トリプルマーカー検査は、ダウン症である可能性が35歳という妊婦さんの年齢で想定される頻度よりも高いか低いかを検査するものです。
ダウン症の診断をするものではありません。
ですから『陰性』と言われたとしても「ダウン症である確率が低い」ということであって、
「ダウン症ではない」ということではないのです。
胎児の異常を妊娠中に100%診断するということはできないのです。
赤ちゃんが生まれて一週間以内の発見される異常(奇形)は、1%位と考えられています。
そのうち羊水検査でわかる異常は0.1~0.2%、
超音波検査などで妊娠中に診断できる異常は0.2~0.4%くらいで、
従って妊娠中に診断できる胎児の異常は0.5%位(胎児奇形の半分)ということになります。
先生のプロフィール
元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。