レポートブログ 岩手県盛岡市お子さんは生後 12歳 9ヶ月(4678 日目)

岩手県沿岸で被災し、現在は内陸に移り住んでいます。 11歳双子と8歳の女の子、5歳の男の子の4人のママです。 震災でたくさんのものを失い、今も気持ちは癒えません。 仕事や家のこと、子供のこと、夫婦げんか・・・(笑)。伝えていきたいです。 子どもたちと日々泣いたり、怒ったり、笑ったり、命を救ってくれたパパと賑やかに過ごしています!

震災遺構を考える。

  • 2018-11-05 23:13
  • 一般公開
  • テーマ:
先日、中学校の参観日にて担任の先生に、「今度被災地に行きますが大丈夫ですか?」と、聞かれ、

どこへ行くのか聞くと、田老とのこと。

「田老なら、去年小学校でも行ってるので大丈夫ですよ」と話しました。

去年も行ったのにまた、田老か…。
ガイドさん付きで回るコースもほぼ同じ。

内陸にこうして7年も住んでいると、学校で、被災地見学の行事があったり、
保護者向けだったり、市町村主催だったりの希望者を募っての被災地見学バスツアーとかもよく目にする。

でも、見学先でいつも目にするのは、田老か、陸前高田。

どちらも、被害にあった建物を遺し、
震災遺構に力を入れている印象が強い。

被災した建物を遺し、整備して、こうやって内陸や他県の学校からの見学も受け入れてる。

そういうもので、大槌町の名前を目にしたことはない。

隣の釜石は被害が大槌町に比べて小さかったのもあるけど、
ラグビーワールドカップに向けて被災した中学校の場所に、復興スタジアムも出来上がり、
震災から既に復興を終えて、街全体が活気付いてる印象。

実際に住んでいる人たちの気持ちはまた別かもしれないけど…

大槌は取り壊すと決まっている旧役場庁舎も解体はまだのようだし…
壊すのならなぜ8年近くも経ってしまってるのか。

私も解体に賛成だったけど、
大槌にも震災を語り注ぐ建物があってもよかったのでは…と。

遺された意味はやっぱり、伝えるためだったのだと。

まぁ私がそこに住むわけではないから。大槌で暮らすとなればまた別かもしれないけど。

やはり、旧役場庁舎を解体かどうかは、議論が尽くされたようで、そうではなかったのかも。

内陸から見ると大槌だけが、他の被災地から遅れをとってるいるように見えて、複雑な気持ちでした。
いいね
  • なつメグ
もっと見る

コメント

    みんなのコメントをもっと見る
    powerd by babycome