【ベビカム シニア・アドバイザー】 日本体育協会公認水泳マスター上級教師

子どもの目を見て謝ったことありますか?

  • 2015-06-26 17:15
  • 一般公開
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子どもって、母親がやっていることをよお…く見ているもの。言ったことは聞いてくれないけど、やることは全部いやになっちゃうほど見られているのね。だから親というものは実は「態度で示すこと」がいちばん大切なんですよ。これは私自身、子育てを通じて経験から学んだことです。

たとえば、誰にでも一度や二度、子どもに対してカッとなってしまうこと、あるでしょう? つい手を挙げてしまい、あなたは後になって少し自分を責めたり、後悔したりするかもしれません。たとえば、子育て中のママからこんな相談がありました。


「はじめまして。もうすぐ10ヶ月になる娘がいます。先日、娘が夜中にぐずり、疲れていた私は「もう、何がしたいの!!」とあやしながらお尻をバシッと叩いて感情的に怒ってしまいました。それ以来ママ離れというか、私が抱っこしていてもパパを見れば泣いてそっちに行きたがるし、「おいで」ってしても来ないんです。ただでさえ進まない離乳食も食べなくなってしまい、席につかせるだけでも泣いてしまいます。私はどのように接したらよいのでしょうか?」

悪かったと思うなら、子どもの目を見て、本気でお謝りなさい

まず、あなたは子どもにちゃんと謝ったのかしら?

自分の子どもに謝るなんて、と思うかもしれません。でも、大人だって、自分が悪いと思ったら、子どもに対してきちんと謝ることが大切。こんなときこそ、態度で示すことがとても大事だということです。子どもがたとえまだ赤ん坊でも、たとえ何歳になっても、態度でわかり合えるのが「親子」というものなんですよ。一時の感情でカッとなってしまったとしても、人間なんだからそれは仕方のないことです。大切なのはそのあと。「感情的になってごめんね」「あなたがほんとうに憎らしくて怒ったわけじゃないのよ。」「ママを許してね」と、子どもの目を見て本気でお謝りなさい。それがまずはいちばん大事なことだと私は思います。相手が子どもだからといって、親だからといって、上から見ているような態度はよくないのです。「ママが悪かった」と、素直になって子どもの目線で、目を見てちゃんと謝ってごらんなさい。その気持ちは必ず子どもに(赤ちゃんだって)わかってもらえるはずです。

離乳食も、まずは周囲が、食べることの楽しさを教えてあげましょう

10ヶ月にもなれば、もういろいろなことがわかる月齢ですね。あなたのとった感情的な態度に対して、きっと子どももすねているのね。ママがいま怒っているか、おだやかな気持ちでいるか、子どもは敏感に感じ取ります。そんなとき、パパの存在はむしろ救いかもしれません。そうでないと、子どもの逃げ場がなくなってしまうでしょう? それを受け止めてくれるご主人に感謝しましょうよ。

離乳食も、まずはみんなで楽しく食べることをあなたが態度で見せなくては。まず椅子にきちんと座らせて…と、最初から型通りうまくいくはずないのです。あなたも離乳食とはこういうものだという観念をまずは取り払いましょうよ。「さあお昼食べましょうね。」と声をかけながら食べればきっと赤ちゃんの食も進むでしょう。

なにごとも、まずは態度で示しましょうよ。

(2006.05)
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