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38w2d 出産

  • 2014-04-06 11:05
  • 一般公開
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ご報告が遅くなりましたが、
3月19日(水)16:32分 38週2日
2,330gの男の子を帝王切開で出産しました。
16日に破水して3日間陣痛室で過ごすも陣痛は進まず、最終的に帝王切開という予想外の展開でした。

陣痛室に長く居て、何人もの患者さんが出産するのを、カーテン1枚で仕切られた隣の部屋で、こっそり見送りました。
一晩苦しんで分娩室に移動する直前に何かのトラブルで緊急帝王切開になる人。
陣痛室にも入らないで、あまり苦しむ様子も無く分娩室でスルッと産む人。
助産師さんの判断で分娩室に移動して、家族も呼んで、いきみ始めたのに、後から来た医師に「まだ子宮口全開じゃないから、いきませちゃダメだよ。陣痛室に戻ってもいいくらい、まだ時間がかかるよ」と衝撃的なことを言われても、笑って対応出来る立派な人。
分娩室でのあまりの壮絶な様子に、私が怖がって休めないんじゃないかと、一時的に病室に移されたりもしました。

後から聞いたことだけど、会社の同僚で私より1ヶ月遅い出産予定の子が、私よりも2日も早く緊急帝王切開で出産したそうです。

誰にとってもお産は特別で大切で、だけどトラブルはつきもので、だからこそスタッフみんなが一生懸命になって対応してくれていて、赤ちゃんの泣き声と「おめでとうございます」の声が聞こえるたびに、もらい泣きしてしまうくらい感動しました。

陣痛室は病室と違って落ち着かないし、自分のお産が進まず焦りましたが、そういう様子を見聞き出来たことは私にとっては良いことでした。

なにがあっても、元気に赤ちゃんが産まれてきてくれたらそれでいい。

ベビ待ちの方、妊娠中の方、みんな揃ってかわいい赤ちゃんを抱っこできますように。


以下、長くなりますが私の出産の記録です。

36週にもうすぐ陣痛が来ると言われたものの何事もなく37週を迎えました。
相変わらず赤ちゃんはようやく2,000gを越えたばかりで小さかったけれど、NST検査でもエコーでも元気いっぱいで、少しだけだけど体重も増えていたので、そのまま自然に分娩待ちをすることに。

そして3月16日(日)37週6日の22:00頃
姿勢を変えた瞬間、生理の時に経血がドッと出るのと同じように、何かがドッと出る感覚があり、慌ててトイレに。
おりものシートに多めの水分。
もしかして破水!?と思いながらも信じられず様子をみることに。
その後も10分おき位に、動くとドッと水分が出てきて、臭いや感じはおりものでも尿でもないけど、だらだら流れ出るのではないし、その後すこし治まってきて、破水とは確信が持てず。
翌日の朝一に診察の予定があったから、朝まで様子を見ようか悩んだけれど、破水だったら急いだ方が良いし、何かあったら大変と、思い切って病院に連絡。
すぐに来て下さいと言われ、タクシーで向かうことに。
夫は3月いっぱいは会社に泊まり込んで24時間態勢の仕事のため不在でした。

病院に着いて看護師さんに診てもらうと、やっぱり破水とのこと。
翌朝、医師に診てもらって方針を決めると言われ、そのまま入院。
抗生物質を飲んで、陣痛室で就寝。


3月17日(月)38週0日
内診の結果、前期破水(高位破水)で間違いないけれど、赤ちゃんも下がってきてないし、陣痛の気配もないということで、陣痛促進剤のプロスタグランディンE2錠を飲む事に。
9:00から1時間おきに1錠ずつ飲みながら、陣痛が来るように院内を歩いたり、助産師さんがアロマや足湯をしてくれたり、医師の許可をもらってシャワーを浴びたり…。
色々試してみるも、時々軽い張りがある程度。
6錠飲み終わった時点で、出てくる羊水に血が混じり始めたり、張りのピーク時に出てくる羊水の量が増える以外は大きな変化はなし。

お昼頃、様子を見に来た先生に
「元気そうね。(残念そうに)ま、そういうこともあるのよ。
 明日、点滴で頑張りましょう」と言われ、がっくり。

夫が仕事を抜けて様子を見に来てくれたけれど、あまりの何てことない状況に申し訳なくなる程で、すぐに帰ってもらう。

16:00頃になって、10分間隔に強い張りと痛みが来たけれど、それ以上は強くならないと判断され、やっぱり「今日はゆっくり休んで明日がんばりましょう」と言われる。

促進剤を使って陣痛が起これば、そのまま出産までいけるものだと勝手に思い込んでいた私。
まさかこの陣痛が深夜にはすっかり消えてしまうなんて思いもしませんでした。


3月18日(火)38週1日
7:00から促進剤の点滴(プロスタルモンF)開始。
陣痛が来るように祈りながら、点滴をひきずって陣痛室内をウロウロ。
11:00になっても陣痛は昨日のピーク時の強さを越えず、子宮口も5cm程度。
赤ちゃんの位置もまだまだ高い状態なので点滴をオキシトシンに変更。
13:00頃、ようやく昨日のピーク時を越える陣痛が始まり、痛みの間隔も3〜5分間隔になるも、張っている時間が短いためまだまだと言われる。
16:00になって、私的にはずいぶんと我慢出来ない痛みに感じるのに、まだまだ出産につながる有効な陣痛ではないと言われる。
でも今日中には赤ちゃんに会えるはずと、ひたすら耐える。

17:00、助産師さんがやってきて
「今、すごく強い張りが来てると思うけど、そのピーク時にぐっと赤ちゃんの心拍が下がっています。張りが治まると、また元の心拍に戻るから赤ちゃんは元気だけど、もしかしたら出産時のもっと強い張りには耐えられないかも知れないので、医師と相談して、点滴は中止にするかも知れません。どちらにしても、もうすぐ先生たちが帰ってしまうので、夜は点滴は出来ない事になっているので、中止にはなるのですが…」
と言われ、一瞬なんの話だか理解出来ず。

赤ちゃんが危険な状態だという事も、医師の勤務時間の都合で点滴が中止になるなんて事も思いもしなかったから。

「点滴が中止になったら、この陣痛もまた無くなるんですか?
 また明日、一からやり直し?」

「多分治まってしまうと思います。
 このまま有効な陣痛になる場合もありますが…」

17:30
担当の先生の見解もやっぱり同じ。
赤ちゃんが小さめなのもあって、出産には耐えられない可能性があるとの事。
何よりも破水してもう2日も経ってることから、あまりのんびりもしていられない。

「…なので明日、帝王切開にしましょう」

すでに予定されている患者さんの術後、16:30からの手術。

「どうしても納得できないなら(経膣分娩がしたいなら)明日の朝からまた16:30までと決めて点滴で頑張ってみてもいいけど…どうしますか?」

そう聞かれて、私は迷わず
「赤ちゃんの安全を最優先したいので、手術まで何もしないで待ちます」
そう答えました。
経膣分娩にこだわるつもりは最初からなくて、どんな手段を使っても安全に産んであげたいと思っていたから、帝王切開になることも頭のすみで覚悟はしてた。

「そうね。苦労してできた子だものね」
と言われ、不妊治療のことが先生の頭に入っていることにビックリしたのと同時に、苦労しててもしてなくても、大事な子には変わりないのにと思ったり…。

赤ちゃんを危険にさらしたくないというのは、もちろん大前提だけど、2日間、自分なりに陣痛が来るように頑張って、結構な痛みにも我慢して、正直、また明日も全く同じ事を前向きに頑張れる気がしなかったのも事実。

自分が情けなくて、何もかもが赤ちゃんに申し訳ないような気がして、思わず泣いてしまって、先生始め助産師さんたちに心配をかけてしまいました。
みんな帝王切開がショックなんだって思ってるみたいだったけど、そうじゃない事を説明できる自信も気力もなく「大丈夫です」と繰り返すばかり。

この日の夜は昨日のようには陣痛は消えてくれず、30分おきだったり15分おきだったりに、そこそこ強い痛みが長めにやってきて、そのたびに赤ちゃんが苦しいんだと思うと心配で、助産師さんも張りの具合を気にして、夜中に何度も様子を見に来てくれたりで、なかなか眠れませんでした。

と言うより、陣痛室にずっと居るものだから、カーテンで仕切られた隣のベッドには入れ替わり立ち替わり分娩の患者さんが来て、陣痛に耐える辛そうな声、分娩室に移動してから出産までのいきむ声に自分の事のように心配になったり、ちょっと羨ましく思ったりで、気が気じゃなくて、そういう面でも眠れませんでした。


3月19日(水)38週2日
手術が決まっているので朝の診察もなし。
でもやっぱりNSTの機械はつけっぱなし。
赤ちゃんの心拍を確認するのに絶対必要で大切なのは解るけど、これがすっごくジャマでストレス。
羊水がもれないようにパッドをしっかり当てたいのに、機械の位置によってはショーツを少し下げられてる時もあってすごく不快だったり、自分や赤ちゃんが動くとすぐにズレて計れなくなるから、何度も付け直してもらうのも億劫だったり。

今日はあまり動いて羊水がたくさん出て来たり、陣痛が来ても困るので時間までなるべく安静にしていようと思う。

そう思ったのに11:00頃から今までにない強い張りと痛みが10分おきに来るように。
ずっとNSTの機械をつけているから、陣痛がくる度に助産師さんが
「いま痛いですか!?」と心配して飛んで来てくれる。

その後、どんどん陣痛は強くなるばかり。
あんなに待ち望んでいた痛みなのに今は少しも嬉しくない。

14:30 夫が来てくれて、一緒に手術の説明を受ける。
その間にも強い痛みで座っているのもやっと。

15:00を過ぎるとあきらかに今までとは比べ物にならない痛み。
呼吸を止めないように必死で深呼吸。
本来ならきっとここからが出産本番なんだと思いながらも、赤ちゃんが苦しいだけなのに、何で今更…と自分の身体を恨めしく思う。

心配して様子を見に来た助産師さんがまるで見透かしたように
「陣痛で子宮が収縮されると、赤ちゃんの肺も縮んだり膨らんだりして、生まれてきた時の呼吸の手助けになって、ちゃんと泣いてくれるから今の痛みも無駄じゃないから頑張って」
と励ましてくれて、あと少し、手術までなんだから頑張ろうと思う。

思ったのも束の間、やっぱり耐えられるかな?と弱気になった頃、手術開始時間が15:40分に早まったとの連絡に救われる。

そうして痛みで朦朧とする中、あれよあれよと手術室に運ばれて、先生たちが何やら楽しげに手術を開始し、あっと言う間に出産。

16:32分 「生まれましたよ。男の子です」
そう言われた直後、赤ちゃんの元気な泣き声が聞こえた時、心底ほっとして涙が出ました。

実際やっぱり2,330gと小さめ、低体重の赤ちゃんだったけれど、生まれた大きさより、お腹の中にいた時間の方が大事で、38週までお腹にいたなら全然大丈夫と言われました。

その言葉通り、その後すぐ保育器から出る事ができて、同室は叶わなかったけど、出産後すぐに病室に赤ちゃんを連れて来てもらえて面会できたり、翌々日には他の赤ちゃんと同じように授乳したりお世話することができました。

ミルクの飲みっぷりもよく、体重の増加も順調で一緒に退院することもでき、自分が想定していた出産とは全く違ったけれど、本当に本当に幸せで、全てに感謝、感謝です。


想定外で困ったことなど、もしかして誰かの何か役に立てば…と書いておきます。
根本的に実家にも夫にも頼らずに一人でなんとかしようとしたのが失敗のような気もしますが…。

破水してから出産まで3日もかかると思ってなかったので、生理用のナプキンが足りずに困りました。
出産後の悪露用に夜用を1袋持って行ってたから最初は何とかなったけれど、術前と術後に点滴とNSTの外れた隙に売店で何度か買い足すことに。
出産直後用のでっかい産褥パッドは病院で用意されていたけど悪露もそれでは足りず。
しばらく生理はないんだしと家にも買い置きが少ししかなく、夫に買わせるのも躊躇われ、退院後にも大量に必要だったからネットで買いました。

それから着替えの配分。
産褥ショーツ含め3日分しかなくて、途中で院内で洗濯しようと思っていたのに
まさかの3日目の手術。
術前は点滴とNSTで動ける距離が短いし、術後はトイレに行くのにもやっとと言われ、手術中に急遽夫に洗濯してもらうことに。
術後にも自分で1度洗濯したけれど、傷はやっぱり痛くて大変でした。

帝王切開になることも覚悟していたとはいえ、まず無いだろうとも思ってたから
術後、どれだけ身動き出来るかまで考えてなくて、退院後の赤ちゃんのお世話の部屋を和室にしてしまい、私の布団をベッドではなく敷き布団にしてしまっていた事。
ちゃんと寝起きできるか入院中に心配になり、後悔。
結果2〜3日ですぐに何とか慣れたけど、授乳も畳に座ってだと大変だし、やっぱりベッドにすれば良かった。

あと、これはどうしようもないのだけど、陣痛が来るたびに「どれくらい痛いですか?」と聞かれて困りました。
痛みの感じ方って人それぞれだし、私は特に顔や声に出るタイプじゃないので、地団駄踏みたくなるくらい痛くても「まだ余裕そう」と言われたりするし、何と言っても初めての出産だから、どれくらいと聞かれても…。
その為にNST着けてるんじゃないの?
子宮口の開きを診てくれたりしたら分かるんじゃないの?と思ったり。
他の人の陣痛室の様子でもそんな感じで、陣痛の痛みと進行具合が自己申告だなんて、驚きでした。

それから授乳のことでも泣きました。(泣いてばっかり ( ̄▽ ̄; )
すぐに母乳が出るわけではない事も、赤ちゃんも私も初めてなんだから、お互いうまくできるわけがない事も頭では分かってるつもりでしたが、よく耳にする困った事(乳頭が切れたり、形が悪くくわえさせづらい等々)があれもこれも発生する中で、病院の決めた時間に決められた量を飲ませなければいけない事や、
助産師さんが良かれと思って代わる代わる違ったアドバイスをくれる事、経産婦さんが多く自分だけ落ちこぼれのような気がしてしまった事で、どうしたら良いのかやればやるほど分からなくなって、途方にくれ、退院前日に「出来ないかも」と泣いてしまいました。
退院したら、赤ちゃんのペースで色々試しながらやって行けば良いというのもちゃんと分かっていたし、実際そのとおりで、退院翌日から母乳量も増え、赤ちゃんが飲みたい時に授乳できるから、飲んでくれず困るなんて事もなく、入院時の授乳の焦りや憂鬱さはなくなりました。

入院中はホルモンバランスや環境や色んなことが作用して、精神的に不安定になりやすいということを身をもって経験しました。
そういうものだと分かっていても止められないということも。

長〜くなりましたが、みなさんが穏やかで楽しい出産入院になると良いなと願っています。
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