[NEWS]育休で降格・減給は違法の判決
- 2011-12-27 21:30
- 一般公開
- テーマ:仕事と育児の両立
育児休暇を取得後に降格させられ、ボーナス査定もゼロにされるなどしたのは不当だとゲームソフト大手コナミの関連会社「コナミデジタルエンタテインメント」の社員だった女性(39)が会社を訴えていた裁判の控訴審判決で、東京高等裁判所は女性の訴えを認め、会社側に賠償の支払いを命じた。
女性は長女の出産前後の2008年7月から2009年4月にかけて出産休暇や育児休暇を取得した後に復職したところ、ボーナス査定をゼロにされたり、2階級降格で年俸を80万円減額されるなどしたために提訴。
一審の東京地方裁判所の判決ではボーナス(成果報酬)のゼロ査定についてのみ違法として会社側に35万円の賠償を命じる判決を言い渡したが、このたびの高裁での控訴審判決では、ボーナスのゼロ査定について改めて「育休取得者については前年度の評価を据え置くなど本人の不利益を避ける義務を果たしておらず、雇用機会均等法などの趣旨に反するもので違法」としたうえで、降格による年俸(本給)の減額についても「本人の同意を得ずに大幅な減給を伴う異動(降格)を行うことは人事権の乱用で、違法」と認定し、賠償額を95万円に増額した。
判決後に原告の女性は「育児か仕事かの二択ではなく、子育てしながら働くことが当たり前の社会になってほしい」とコメントしたという。
(注:写真はイメージです)
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