学校の放射線量の基準20ミリシーベルトを撤回

  • 2011-08-25 16:16
  • 一般公開
  • テーマ:放射能関連
学校での屋外の活動を制限する放射線量の目安について、文部科学省はこれまで示してきた年間の積算で20ミリシーベルト未満とする数値を廃止し、新たな目安を「年間1ミリシーベルト以下」とすることを福島県に通知することになりました。

福島県の学校や幼稚園などの屋外での活動を制限する目安の放射線量については、文部科学省が今年4月に、年間20ミリシーベルト未満、1時間当たり3.8マイクロシーベルト未満という数値を示していましたが、保護者らから「上限20ミリシーベルトは高すぎる」との批判が相次いだことや、放射線量を下げるために校庭の土を取り除く作業が進んで、現在はすべての学校で1時間当たり3.8マイクロシーベルトを下回っていることなどから、文部科学省はこの目安を廃止することを決めました。

夏休み明けは、学校で子どもが受ける放射線量を原則として年間1ミリシーベルト以下とし、この目標を達成するための新たな目安を1時間当たり1マイクロシーベルト未満にすることにしています。

また、政府は、東京電力福島第一原子力発電所の事故で、福島県内の住宅街など人が居住する区域で、2年後までに放射線量をおおむね半減させることを目指すとした基本方針を策定し、具体的な除染方法を盛り込んだガイドラインをまとめました。

基本方針によると、政府は今後、福島県内で、放射性物質を取り除く除染作業を本格化させ、2年後までに住宅街など人が居住する区域で、放射線量を現時点からおおむね半減させるほか、子どもについては累積の被ばく線量を2年後におおむね60%削減することを目指すとしており、この目標を達成するための具体的な除染方法を盛り込んだ基本方針とガイドラインを、8月26日に開かれる原子力災害対策本部で決定することにしています。
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