どんな病気?
尿をつくる腎細胞の近位尿細管に発生するがんです。40歳以降に多く、ときに30歳代や20歳代でも発症します。男性に多く、男女比は4対1の割合です。
原因は、まだよくわかっていません。
症状
初期は無症状です。腎細胞がんの主症状は血尿、わき腹の痛みやしこりですが、最近では、そこまで進行する前に健康診断やほかの病気で超音波検査を受け、偶然発見される(偶発がん)ケースが多くなりました。この時点で発見されると、がんは小さく、治療後の経過も良好です。進行すると発熱、体重減少、貧血などが現れます。
診断は、一般には細胞診、超音波やCT検査(おもながんの検査と診断)などで確定します。
治療
手術が最善の方法ですが、抗がん剤や放射線療法(おもながんの治療法)も有効なことがわかってきています。一般には、がんのあるほうの腎臓を、周囲の脂肪組織やリンパ節とともに除去します。
腎臓は二つあるので、片方が正常であれば、十分にはたらいてくれます。
肺、肝臓、リンパ節に転移した場合は、抗ウイルス剤のインターフェロンやインターロイキン2製剤のイムネースが有効です。
あなたへのひとこと
退院後は、医師の指示に従って定期的に通院し、検査を受けます。
早期発見のためには、年に1回腹部超音波検査を受けることです。また血尿がみられたら、自覚症状がなくても受診することが大事です。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。