子どもの母斑(あざ)(こどものぼはんあざ)

 乳幼児期にみられるあざには、ほうっておいても時期がくれば自然に消えるものと、逆に治療開始が早ければ早いほど治りのよいあざもあります。
「しばらくようすをみてから」ではなく、発見と同時に皮膚科の専門医を受診して相談することがたいせつです。

●蒙古斑(青あざ)


 腰やおしりにみられるたいらな灰青色のあざで、日本人の乳児のほとんどにありますが、学童期(小学生)ごろまでには自然に消えます。まれに、手足、肩に現れる異所性蒙古斑は、自然に消えにくいので、気になるときには皮膚科医に相談してください。

●単純性血管腫(赤あざ)


 生まれたときからあります。血管がふえたり拡張してできるもので、境界がはっきりしたたいらな赤ワイン色のあざです。
 成長しても残念ながら消えません。
 ダイレーザーによるレーザー治療が有効で、早いほど治療効果が高くなります。とくに顔など目だつところにある場合は、女の子は気になります。早めに皮膚科の専門医に相談してください。

●サーモンパッチ(赤あざ)


 生まれたときからある、紅鮭の身のような淡紅色のたいらなあざです。
 ひたいの中央や上まぶたなどにできます。しだいに薄くなり、3歳ころにはほとんど消えるので心配することはありません。

●いちご状血管腫(赤あざ)


 いちごを半分に切って皮膚にのせたような形のあざで、生後まもなく現れます。
 しだいに盛り上がったあと、徐々に小さくなり、5~6歳までには消えますが、たるみやしわが残ることがあります。

●海綿状血管腫(赤あざ)


 出生時からある青紫色の盛り上がったやわらかなあざです。いちご状血管腫と合併すると消えることがあるので、ようすをみます。消えないときはレーザー治療を試みます。

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