骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

高齢の女性に多い病気


 骨は、カルシウムの代謝によって新しい骨に生まれ変わりますが、年齢とともに、骨をつくる細胞よりもこわす細胞のはたらきが強くなって、骨量が減少してきます。骨粗鬆症は、骨量が減少するために骨がもろくなり、骨折(外傷(けが))しやすくなった状態です。妊娠や出産によってもカルシウムが減少しますが、閉経を迎える50歳前後から骨粗鬆症がふえてきます。

骨量を維持することがたいせつです


 骨量は、生まれてからどれだけカルシウムやビタミンDを摂取し、戸外に出て、運動をしたかでちがってきます。好き嫌いなく、カルシウムを十分にとり、戸外で活発に運動をして育った人は、もともとの骨量が多く、その後減少しても、骨折などを起こしにくいと考えられています。
 逆に、偏食や運動嫌いの人は、骨量がいちばん多い20~30歳代でも、ほかの人にくらべて骨量が少なくなっています。最近は骨を強くする薬もあります。40歳をすぎたら、骨量の減少度を知り、維持する方法を専門医と相談しておきましょう。

骨粗鬆症の予防と進行防止対策


 自分の骨の量を維持するためにはつぎのことを心がけましょう。
●食生活 カルシウムやビタミンDの豊富な食品を摂取します。カルシウム剤やビタミン剤を飲むよりも、できるだけ食品からとりましょう。
カルシウムの豊富な食品…牛乳、チーズ、ワカメ、豆腐、煮干し、緑黄色野菜
ビタミンDの豊富な食品…身欠きニシン、レバー、干しシイタケ、しらす干し
●運動 からだはなんらかの負荷がかかると、骨を強くし、筋力を高めるようにはたらきます。適度な運動をつづけることが骨粗鬆症の予防の点からもたいせつです。ただし高齢者は、散歩などの軽い運動をつづけるようにしましょう。
●日光浴 カルシウムの吸収をうながすビタミンDは、紫外線にあたることで活性化します。顔や手に1日15分浴びる程度で十分。

ころばないようなくふうをしよう


 骨粗鬆症の人は、転倒すると骨折を起こしやすくなります。多いのは、手首と大腿骨頸部、肩(上腕骨)の骨折です。手首の骨折は、外来でも治療できますが、大腿骨や肩の骨折は、入院が必要なことが多く、寝たきりにつながる場合もあります。
 しりもちをつくなどの軽い力が背骨に加わっただけで起こる脊椎の圧迫骨折も少なくありません。ころばないように注意し、周囲も下記の「ころばないためのヒント」のようなくふうをします。
 高齢者は、圧迫骨折が起こっても、強い痛みをともなわないことがあります。背中の痛みや異和感を訴えたら、整形外科を受診しましょう。

ころばないためのヒント


●着るもの 長いスカートやズボンのすそを踏んで、ころばないように注意。すそが短めのズボンなどをはきましょう。
●はきもの 靴底にすべり止めがついて、安定したはき心地のスニーカータイプの靴にしましょう。
●段差のある場所 段差のあるところは、できるだけ避けて歩き、階段の上ぼり下りも、かならず手すりにつかまって。
●家のなかの整頓 電気やパソコンのコードが床に伸びていたり、新聞や雑誌が放置してあると、足をひっかけてころぶ原因に。余分なものは片づけて、部屋の中をすっきりと。
●照明 室内の照明は明るめに。足もとが暗いとつまずいたり足をひっかけたりしがちです。

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