乳管内乳頭腫(にゅうかんないにゅうとうしゅ)

注意したい年代


30代、40代、50代。

どんな病気?


 乳管の中に、乳頭状の突起物のようなしこりができる良性の病気です。大きさは数mmから1cm程度のものが多く、まれには数cmになることもあります。

症状


 乳頭から血が混じったり、黄色がかった透明の分泌物(乳頭から透明、淡黄色、乳白色などの分泌物が出て、ブラジャーなどが汚れることも。血性の分泌がある場合は、乳がんとの識別が必要)が出ます。痛みはなく、さわってもしこりを感じないことがほとんどです。

原因


 乳管の上皮が増殖してできます。

治療


 早期の乳がんと区別がつきにくい場合もあるため、分泌液の細胞診や乳管内視鏡検査などを行います。検査の結果、がんでなければ、手術をせずに経過をみることもできます。手術の場合は、しこりを含むまわりの乳管を部分的に切除します。

あなたへのひとこと


 しこりがなく、乳頭からの分泌物で気づくものの多くは乳管内乳頭腫ですが、がんだとしても、乳管内にとどまって転移しないがん(乳がんの「非浸潤がん」)であることが多く、ほとんどは手術で完治します。

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