VOL.215 2016年12月14日(水)~12月21日(水) 有効サンプル数 382
医師に聞きたい、病院に行くべき?ママが一番気になっているのは?

熱が出たり、肌に湿疹ができたり、子どもの小さい時に病気はつきものです。子どものいつもと違う様子に不安になることも。これくらいで病院に行ってもいいのかな?こんなこと聞いていいのかな?など、ママの悩みはさまざま。今回実施した「小児科で聞きたかったけれど聞けなかったこと」のベビカムアンケート結果では、3割の方に、小児科医に聞きたいけれど聞けなかった質問があることがわかりました。また、「質問しても満足のいく回答がもらえなかった」経験がある人が、約4割も!
アンケートここに注目!医師に質問しそびれるのは、日頃気になるちょっとしたこと
聞きたいことが聞けないのは「医師が忙しそうだから」がトップ
Q現在もしくは過去、乳幼児健診や小児科(NICU含む)などで、医師に聞きたかったのに、聞けなかったことがありますか?

医師に聞きたかったのに聞けなかったことがあるという人は、全体の3割でした。
Q病院の医師に、聞きたかったのに聞けなかった理由はなんですか?(3つまで選択可)

「医師が多忙そう」が43%、「診察時間が限られていて時間がなかった」が33%と上位になりました。「受診した病気以外のことを相談していいのか迷って、いつも相談できません」(23歳 長崎県 かいあゆさん)など、聞きたいことがあっても、忙しい医師にいろいろ質問して時間をとらせるのがためらわれる、と感じている人が多いことがわかりました。
気になっていることがあっても、こんなこと聞いていいのかな?と遠慮
Q現在もしくは過去、乳幼児健診や小児科(NICU含む)などで、医師に聞きたかったのに、聞けなかったことはどんなこと?
- 肌のトラブル:12人
- 予防接種について:8人
- 発達について:6人
- 薬について:6人
- 体重の増え方:5人
- 頭の形:5人
- 嘔吐・下痢:5人
- 離乳食について:4人
- アレルギー:4人
- 性器について:4人
- 鼻水・鼻づまり:3人
- その他:51人
「毎日の生活のことでちょっと気になったこと」(34歳 大阪府 ちっちさん)という回答に象徴されるように、発達、体重の増え方、頭の形など、みなさんがふだん「これって大丈夫なのかな?」と気になっていることについての質問を遠慮してしまう傾向があるようです。
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- 任意の予防接種について、接種した方がいいのかどうか聞きたかったのですが、忙しそうで聞けませんでした。(33歳 長野県 kaiemiさん)
- 薬をもらった際、症状が落ち着いたら飲まなくても良いのか、それとも飲みきりなのかを聞きたかったです。(32歳 広島県 さつき♪さん)
- 子どもが頭をぶつけた時にどんな症状だと危ないか、いまいちわからなかったのですが、マニュアルの紙を渡されたので、直接聞けませんでした。(36歳 東京都 Ezeさん)
- 咳が続くのはマイコプラズマ肺炎ではないかと聞いたら、検査をしないで風邪だと断定されてしまい、それ以上聞けなくなってしまいました。(35歳 愛知県 ゆうままさん)
- おへその所に腫れや、そのほかにも聞きたいことがあったのに、子どもが泣いてしまって焦って聞きそびれました。(39歳 大阪府 まちゃくまさん)
アンケートここに注目!小児科医に質問して満足できなかった人は約4割
「様子を見て」という返答にモヤモヤ
Q乳幼児健診や小児科(NICU含む)で、医師に実際に質問をして、満足のいく回答を得られなかったことがありますか?

医師の回答に満足できなかったという人は42%でした。「赤ちゃんのことなので難しいと思いますが高熱が出た場合必ず『原因不明』みたいなアヤフヤなことしか言われません」(43歳 兵庫県 まるむしさん)、「何かあったらと思ってすぐ病院に行っても、少し様子を見ましょうと毎度言われます」(27歳 兵庫県 えっちゃん★さん)というように、はっきりとした答えをもらえないことにモヤモヤしてしまうことが多いようです。
病院に連れて行った方がいいの?迷うのはどんなとき?
Q病院に行くまでもないかなと感じつつも、子どもの様子について不安になることがあるとき、医師に聞いてみたいと思ったことはありますか?

「病院に行くまでもないけれど、医師の意見が聞きたい」と思ったことがあるという人が、7割以上もいることがわかりました。
その具体的な内容をお聞きしたところ、以下のようになりました。
- 肌のトラブル:54人
- 発熱:39人
- 鼻水・鼻づまり:24人
- 嘔吐・下痢:24人
- 成長・発達について:18人
- 咳:18人
- 高いところから落ちたり頭を打ったりした:12人
- 便秘:12人
- いつもと様子の違う泣き方をするとき:10人
- 風邪:9人
- 離乳食について:7人
- アレルギー:4人
- 乳児揺さぶられっ子症候群:3人
- その他:80人
乳幼児に起こりやすい肌に関するトラブルが一番多くあげられました。
咳だけ、鼻水だけといった症状が軽い場合も、病院に行く必要があるかどうか悩むママが多いようです。病院に行くことで、かえって流行している他の病気にかかってしまうのでは?と心配する声も。
また、頭を打った時や、乳児揺さぶられっ子症候群など、外見からは異常が起きているかどうか判断しづらい時も、受診を迷うようです。
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- 発熱や嘔吐をした時、どのタイミングで連れて行けばいいかわかりません(31歳 大阪府 ぽんさん)
- 診療時間外に子どもが体調を崩した時、時間内なら受診したいけど、救急へ行くまでもないかな…と自分の判断に自信がありません。(30歳 東京都 えびみぃさん)
- 夜に熱が出て、次の日病院に行こうと思っていたのに、朝になったら元気になっていた時。(31歳 大阪府 ぽんさん)
- 大人ならそこまで心配にならないレベルのけがや病気も、子どものこととなると、放っておいて大丈夫なのか、適切な対処方法があるのか聞いてみたいと思いました。(32歳 東京都 あいままさん)
- 唸りがすごいとか本当に些細なことが、異常なことでなく新生児によく見られることかどうかを聞いて安心したいです。(34歳 東京都 マロンさん)
編集部まとめ
泣き方や便の色、食事の量など、「いつもと何か違う」ことに気づくことができるのは、毎日子どもと接しているママだからこそ。
病気への対処に困った時や、受診すべきかどうか迷った時には、小児救急電話相談を利用するのも一つの方法です。小児科の医師や看護師が、応急処置のアドバイスや受診の必要性について相談に応じてくれます。
子どもの気になる症状や病気に関する情報検索は「病気ナビ ベビカム医学大事典」も便利。ぜひご活用ください。
厚生労働省 小児救急電話相談(#8000)
病気ナビ ベビカム医学大事典