ベビカムトップ
>
妊娠後期(5~9ヶ月)
> サイトメガロウィルス検査で抗体が陰性でした

サイトメガロウィルス検査で抗体が陰性でした

妊娠後期(5~9ヶ月)の相談

Q116:サイトメガロウィルス検査で抗体が陰性でした

妊娠30週の妻が、サイトメガロウィルス検査で抗体が陰性と言われました。感染しないようにどういうことを気をつければ良いのでしょうか?もし、感染した場合どのような症状が出て、おなかの赤ちゃんはどうなるのでしょうか?目安となる危険率を合わせて教えていただけるとうれしいです。よろしくお願い致します。 2002/10/1
堀口貞夫先生
サイトメガロウイルス(CMVウイルスと略称)は、だ液・血液・精液・尿・子宮頚管粘液などに存在するといわれます。幼児・児童が感染源となり得るとされていますが、その他性交・輸血骨髄移植も感染経路として挙げられています。

妊婦の抗体保有率は90%と言われていましたが、最近少しずつ低下し80%前後と言われています。抗体保有率が80~90%という事は「感染した人が80~90%居る」ということです。しかしこの人たちはなにか異常症状を持っているでしょうか?有りませんよね。そうなのです。感染はするけれども何ともない事の方が多いのです。

さて胎児への感染です。初感染でも、再感染でも胎児感染は起こりうるとされますが、感染率は不明です。胎児への感染も、大部分は無症候性で、発症率は1/10~1/100程度とされています。発症すると低体重児、肝脾腫、肝機能障害、小頭症・水頭症・脳内石灰化、血小板減少、貧血、黄疸、網膜症・白内障、肺炎、けいれんなどを示します。90~99%の無症候性感染症児では知的発達は健常者と同じです。大人あるいは子どもに感染した時は先に述べたようにほとんどは無症状なのですが、ときに急性の肝炎、発熱、伝染性単核球増多症などを起こす事が有るそうです。治療法、感染の予防にはガンシクロビルという薬が使われますが、ともに確立されたものではありません。

先生のプロフィール

元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。
  • キーワードを入れて、その他の相談を検索!

関連の質問

関連の動画

からだと心の相談室お役立ち情報

powerd by babycome