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高齢出産が不安…安全に出産できる限界は何歳まで?

妊活・妊娠前の相談

Q4453:高齢出産が不安…安全に出産できる限界は何歳まで?

最近、高齢出産する有名人のニュースを見る機会が増え、自分の周りでも高齢出産する人が増えているようです。 加齢による卵子の老化により、妊娠できる可能性が減っていき、流産や障害などのリスクも上がることは知っていますが、安全に妊娠できるのは何歳までなのでしょうか…? また、高齢出産の場合、自然妊娠と不妊治療による妊娠とで、安全性に差が出るのでしょうか?結婚したばかりで、まずは自然妊娠で…と思っていますが、もし差があるようであれば、不妊治療も検討したいです。 高齢出産に備えて、妊娠前からしておくことがあれば教えてください。 2019-10-21 10:59
松林秀彦先生
▼高齢出産のリスクについて 日本だけではなく、どの国でも出産年齢の高齢化が進んでいます。高齢出産の定義は、1991年までは30歳以上でしたが、現在では35歳以上の出産とされています。この定義によると、現在の日本では約30%の方が高齢出産に当てはまります。もはや35歳は特別高齢ではない印象です。 高齢出産では、染色体異常・妊娠糖尿病・妊娠高血圧症・帝王切開の確率が高くなることが知られています。ただし、たとえ年齢が若くて確率が低くても、妊娠出産にはリスクが伴いますので、ご質問の「安全に妊娠出産できる年齢」は明らかではありません。 なお、高齢出産の場合は、出産後の子育てに関する体力的、金銭的な心配や、子育てに加えて親の介護が必要になるなど、社会的な不安もあることに注意が必要です。 ▼自然妊娠と体外受精、それぞれの高齢出産の記録と安全性について ギネスブックには、最高齢の自然妊娠は57歳の米国人女性であると記載されています。体外受精の高齢出産の記録は、ドナー卵子になってしまうため、女性の妊娠の可能性を純粋に示したものではありませんが、70歳のインド人女性とされています。 なお、2015年に米国で45歳以上の妊娠出産のリスクを検討したところ、体外受精と自然妊娠には大きな違いを認めないことが報告されています。また、高齢出産の注意点として、特別なものはありません。妊活に良いとされている生活習慣を心がけてください。

先生のプロフィール

慶應義塾大学医学部卒業後、アメリカインディアナ州メソジスト病院生殖移植免疫センター研究員、東海大学医学部産婦人科准教授などを歴任し、2013年に「男性と女性を同時に診療する」コンセプトで設立した不妊センター、リプロダクションクリニック大阪院長に就任。1人でも多くの方が子どもを抱けることを目指して尽力している。
また、治療に対する夫婦の温度差、周囲からのプレッシャーといった「不妊症の心のケア」にも取り組み、さまざまなメディアで取り上げられている。
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