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0歳の赤ちゃんを保育園に預けるのはかわいそう…?

子育て期(生後5~9ヶ月)の相談

Q4140:0歳の赤ちゃんを保育園に預けるのはかわいそう…?

私の住んでいる地域は、全国でも待機児童数がワースト3に入る地域で、育休復帰でも保育園に入れるか入れないか…といった形です。 そのため、妊娠中から保育園探し・見学を始め、7月に出産→11月の受付開始と同時に選考書類を提出して、8つの保育園に希望を出し、どうにか少し離れた保育園に通えることになりました。 そして、生後8ヶ月で入園となりました。 4月1日から慣らし保育が始まり、10日から職場復帰の予定ですが、ここにきて、0歳の赤ちゃんを保育園に預けるのが、とてもかわいそうなことをしているのでは…と不安になってきました。 初日は入園式のあと、ママと一緒に手遊びをして解散だったので、グズらず過ごせました。 しかし、昨日今日と私と離れてから娘は保育中ずっとギャン泣きみたいで…。 義理の母からはずっと「なにも0歳の赤ちゃんを置いて仕事しなくてもいいじゃない」と言われていて。 そんなこともあって、本当にこれでいいのか、また悩んでしまいました…。 自分で決めたはずだし、状況的にもそれが一番だと思うのですが、やっぱり0歳で入園はかわいそうですかね? 周りのママも同じ状況なのにおかしいですよね私。。 2019-04-03 23:37
金澤直子先生
日差しが見違えるほど明るくなった4月。新生活をスタートした皆さんは、さまざまな思いで生活していることでしょう。 まずは、努力の甲斐あって、保育園が決まって良かったですね! 仕事復帰するためには「どこに子どもを預けるか」それが大きな課題ですものね。私が主催している「カンガルークラブ(マタニティスイミングの卒業生たちが子どもと一緒に集まる会)」に集まるママたちには、あなたと同じ悩みを持っている人が大勢います。ほぼ全員といってもいいかもしれません。彼女たちから話を聞いていると、保育園が決まった時は無事に入れたことを喜んでいていても、いざ4月になり登園が始まると、新しい悩みが出てくるようです。それは「別れ際に子どもが泣くのでかわいそうになる」というもの。 実はこの悩み、ママに限った話ではなくて、パパでも同じこと。この会に一緒に参加しているパパも「僕が朝送って行く時は泣いていることが多い。夕方迎えに行くママは笑顔で迎えられて、役得だなぁ…」と言っています。本当に、親の悩みは尽きないものですね。 私たち親の役目は、子どもが自分で物を考え、ひとり立ちできる人間として社会に送り出すことだと私は考えます。それには、多くの人と接して、その関わりを通して自分を確立して行くことが大切です。保育園には、その道の専門家である先生たち、そして年齢が同じたくさんの子どもたちがいます。「赤ちゃん」と言っても、自分で移動ができ、食事をとることができれば、もう1人前の人間です。その子の成長のために、集団で生活する機会を作るのも、親としての役目ではないでしょうか。 私の孫たちも保育園育ちです。孫娘が満2歳で叔父の結婚披露宴に出席した時、彼女の言動から見える社会性に周りの大人たちが「保育園育ちは素晴らしい!」と驚いたことがありました。赤ちゃんのうちから保育園に通わせるというと、あなたのお義母さんのように「親の都合でかわいそう」と考えがちですが、子どもの成長という点でも保育園に通うメリットは大きいものなのです。 そんな孫娘も今では4歳の女の子を育てるママになっています。つい最近、子どもが保育園を転園したそうですが「もう4歳だから大丈夫だろう」と思っていたよう。でも、実際には「どうしてママはお仕事に行かなきゃいけないの?パパとママと私の3人で、おうちでお留守番すればいいじゃない!」と泣きながら娘に言われたそうです。その言葉に相当衝撃を受けたようで「言葉が出ないうちの方が良かったなぁ…」と、その苦悩を電話で聞かされました。 4歳の子どもでも環境が変化すれば不安定になるのだから、まだ言葉が理解できない赤ちゃんが意味もわからず親と離されて泣くのは自然な事です。そして、それもずっと続くわけではありません。子どもたちは親が思っている以上に賢いので、園生活を楽しむとともに親が必ず夜に迎えにくることを学び、徐々に泣かずに離れられるようになるのです。 ちなみに、この孫娘の弟も保育園育ちでしたが、社会人になった今でも、保育園で一緒だった友達と飲みに行っているという話を聞くと、世間の抱いている「保育園育ちの子ども=かわいそう」というイメージそのものが間違っているのではないかと感じます。確かに、入園当初は親も子もつらいことが多いと思いますが、長い目で見れば、自然と社会性を身につけ交際範囲も広がる保育園で育つことを、むしろ私は「羨ましい」とさえ思ってしまいます。 最後に、「周りのママも同じ状況なのにおかしいですよね、私」というあなたが、私は大好きです。何の迷いもなく、子どもの気持ちを考えず自分の都合だけで突っ走ってしまう母親の方が恐ろしいからです。 すでに職場に復帰して、育児に仕事に忙しいと思いますが、1人でがんばりすぎないで周りにいっぱいサポートしてもらいながら過ごしてください。応援しています。

先生のプロフィール

妊婦・親子水泳教師の草分け的存在として80歳過ぎまで現役で活躍後、プールの中での指導は卒業。現在は妊婦卒業生の強い味方として、指導に当たっている(東京アスレティッククラブ中野/月1回カンガルークラブ、年に2回親子コンサートの主催)。栄養士の資格と経験を生かし、スイミング教室の後は、お手製のおかず持参でお食事会を毎回ひらき、妊婦の悩みに答える、人呼んでヤンババ。その由来については、著書『ヤンババの出産・子育て知恵袋』(築地書館)をご覧あれ。著書に、堀口貞夫・金澤直子共著『ゆっくりきっぱりお母さんになる』(赤ちゃんとママ社)。
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