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ヘルプ症候群後の妊娠について

子育て期(生後3歳~)の相談

Q2700:ヘルプ症候群後の妊娠について

3年半前28歳の時に37週3日で出産しました。こどもは2750gで特に異常無しでした。 陣痛開始から血圧が上がり(思い返せば最後2回の検診時も1度目は血圧が高めではかり直すと標準に戻った)、緊急帝王切開でした。 産後翌日に血圧が下がらず血液検査の結果ヘルプ症候群の疑いで総合病院に緊急搬送されました。 肝臓、腎臓、血小板の数値に異常あり、輸血まではいかず、血液製剤?は使用したと思います。 その後、病状はよくなり、8日で退院しました。 肝臓の数値だけは少し高め(100強)で完全に正常値に戻るまで3ヶ月ほどかかりましたが、その後の健康診断では異常な数値は出ていません。 本題ですが、今、二人目を考え始めています。調べると、ヘルプ経験者の中には、事前に血液検査をして抗リン脂質抗体?を調べたり、初期から薬を服用したりする人がいるとのこと。 ですが、出産した病院に相談すると、妊娠後に経過を見ながら対処すると言われました。 出来れば、妊娠前に検査をしたり、場合によっては諦めも必要かと思うのですが、妊娠してみないことには、どうにもならないのでしょうか? もう一人授かりたいけれど、とても不安です。 2017-07-24 23:47
堀口貞夫先生
「南山堂医学大辞典」によれば、HELLP症候群については 『重症妊娠高血圧症候群の4〜12%に見られ、周産期死亡率が高く、母体の死亡率も播種性血管内凝固症候群(DIC)・胎盤早期薄利・肝破裂・腎不全などのリスクにより高い。新株痛、右記録物う、嘔気・嘔吐などの消化器症状、黄疸などで発症することが多い。溶血による抹消血液像の異常、ビリルビンの増加(1.2mg/dL),LDHの増加(600IU/L<),肝機能障害によるALTの上昇(>70IU/L),ASTの上昇と血小板数の減少(10万/mm3)が特徴的で、診断がつけば早期に児を娩出、集中治療が必要になる』 と書いてありますが、HELLP症候群になってしまうと大変なので、「侮らずに、注意しましょう」ということです。 妊娠高血圧症候群は、初めての妊娠時に起こりやすいのですが、しかし最初の妊娠がそうだったからといって次の妊娠で、また起こるとは限りません。でも血圧が上がりやすい体質を持っているかもしれないので、注意しましょうということです。 また次の妊娠を考える場合には、年間分娩数300件以上を扱っているような大きな病院、あるいは周産期センターを受診し、あなたが書かれたように、前回の妊娠分娩の経過を話し、次回の妊娠での妊娠高血圧症候群の再発やヘルプ症候群などについての心配を伝え相談されるのがいいと思います。

先生のプロフィール

元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。
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