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里帰り出産のいいところ悪いところ

妊娠初期(1~4ヶ月)の相談

Q1689:里帰り出産のいいところ悪いところ

出産予定が来年3月の14週初マタです。 立ち会い出産を旦那さんが望んでいるのと、健診に通ってる産婦人科の先生がとってもいい人なのと、友達が近くに多いということで、里帰り出産しない予定です。 が、母が、出産後しばらく本当に大変だから1人では絶対何もできないし手伝える親が近くにいるのといないのとでは全然違う、とものすごく心配してくれます。 実家までは新幹線で2時間半かかるので簡単に行き来できる距離ではないので、その心配はもっともなのですが、いまいちイメージができません。 里帰り出産しなかった方はどうやって乗り越えましたか? また、里帰り出産のメリットデメリットがあれば教えてください。 ちなみに旦那の実家が電車で1時間ほどなので、こちらは比較的行き来しやすい距離ではあります。 2016-09-11 17:55
金澤直子先生
悩む問題ですね。結論からいうと「夫婦で話し合って、決めればいい。夫婦二人が望んでいることを第一に」考えてください。何よりそれが一番大事です。 お母さんがあなたを心配しているとのことですが「親は子どもがいくつになっても心配するもの」です。どうしても里帰りしなくてはならない事情がない場合を除けば、私は基本的に「里帰り出産」反対派です。なぜなら、里帰り出産には「産婦さん自身が親になりきれず、娘の気分に戻ってしまう」というデメリットがあるから。 産後、産婦さんが一生懸命親になろうとしている(産婦自身が親になったと自覚している)のに、里に帰れば周囲が「赤ちゃんの親の役割」をしがちです。40年マタニティスイミング指導をしてきましたが、出産で里帰りをして、実母と一度もケンカをしなかったという人はほとんどいません。大ゲンカをして実家から戻ってきてしまったり、第2子以降は「里帰り」をやめたりする人も多いのも事実です。ケンカの原因を聞けばどれもささいなことばかりですが、その根っこには、本来ママがしたほうがいい(したいと思っている)ことを、周囲が口出ししたり、奪ったりして、赤ちゃんの世話を焼いてしまうことにあります。 「ママのおっぱいより、ミルクのほうがおいしいわよね」と言いつつ、ママの代わりに周囲が赤ちゃんにミルクをあげたがるというのもその1つ。母乳の出に悩んでいたり、赤ちゃんが母乳をうまく飲めないでいるときに、そんなことを周囲から言われたら、ママはどんな気持ちになるでしょうか。ただでさえ、産後はホルモンバランスが崩れ、ママの気持ちは不安定なのに…。 生まれたての赤ちゃん、しかも可愛い孫となれば「ミルクをあげたい」という祖父母の気持ちはわかりますが、その一言によって、娘がどんな気持ちになるのかまで配慮できない親は多いものです。 あなたの親御さんがそうだと言っているわけではないのだけれど、「娘が<親>になるサポートをしよう」という気持ちより「孫はかわいい」という気持ちが勝ってしまがちなのです。「親になろうとしている」ママ本人も、いつしか娘の気分に逆戻り。親になりきれないまま産後を過ごしてしまうのは、その後の長い子育てを考えればやはり大きなデメリットよね。 夫の親を頼ることは、不便かもしれません。でも、夫の親には夫の名前をたてて「夫婦の考え」として伝えれば、通用することが多いでしょう。医師や助産師など専門家から教えられたことも、事実として伝えれば角は立ちません。でも、実の親には、互いの甘えがあって、それが通用しにくくなってしまうのです。 夫のお母さんには言いたいことはなかなかいえません。でも裏を返せば、義理の親もあなたに言いたいことのすべては言えないのです。そこをうまく使っていくのも、嫁姑の関係のポイントです。 一方、実家の親は遠慮がないだけに、言いたいことや余計なことをあなたに言ってきます。私も親から口出しをされて、苦い経験をしました。もし、あなたの子育てに対して、実親からの口出しが止まないならば「実家は頼りにしない」というのも、賢明な選択です。 あなた自身が親になりきれないていないと、赤ちゃんはそれを見抜きます。 実家に頼らず、あなたが今頼りにしている産院の先生やスタッフに困ったことがあれば相談したり、自治体のサポートなどを上手に使って行く方法もあります。周囲に頼れるお友だちがいるというのも、すばらしいわね。 実家を頼らないというのも、長い目でみれば「子の親」になる近道…だと思いますよ。

先生のプロフィール

妊婦・親子水泳教師の草分け的存在として80歳過ぎまで現役で活躍後、プールの中での指導は卒業。現在は妊婦卒業生の強い味方として、指導に当たっている(東京アスレティッククラブ中野/月1回カンガルークラブ、年に2回親子コンサートの主催)。栄養士の資格と経験を生かし、スイミング教室の後は、お手製のおかず持参でお食事会を毎回ひらき、妊婦の悩みに答える、人呼んでヤンババ。その由来については、著書『ヤンババの出産・子育て知恵袋』(築地書館)をご覧あれ。著書に、堀口貞夫・金澤直子共著『ゆっくりきっぱりお母さんになる』(赤ちゃんとママ社)。
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