どんな病気?
膝の前面にあるお皿である膝蓋骨が、運動をしたときなど、正常な位置より外側にずれやすくなる病気です。
症状
思春期の女子に多くみられます。足を動かすと、膝の前面や膝蓋骨の周囲に痛みがあり、とんだりはねたりすると、ズキッとした痛みが走ります。膝蓋骨がずれたような、はずれたような感じを受けることがあります。長時間すわるのが苦痛になります。
原因
膝蓋骨が外側に傾いていて、体質的に関節がゆるい人に多くみられます。軽い運動をしただけでも、脱臼や亜脱臼を起こすことがあります。
思春期ころまでは、膝蓋骨に対して筋肉の発育が悪く、筋力が弱いため、足を動かすと膝蓋骨が外側に引っぱられて、脱臼を起こしやすいといえます。なお、X脚の人はジャンプ競技は障害が生じやすいので不向きです。
治療
大腿四頭筋をトレーニングによってきたえ、膝を強化します。膝が不安定なときは、サポーターなどを使います。痛みが強く、日常生活にさしつかえるときは、膝蓋骨を内側にずらす手術をします。
予防
ジャンプする運動は減らし、足を動かしたあとは、膝に冷湿布剤などをあてて、疲労を早く回復させます。
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