腎不全(じんふぜん)

どんな病気?

腎臓に炎症が起こり、腎機能が低下する病気です。急性腎障害と慢性腎不全があります。

急性腎障害


症状


突然、尿がでなくなるため、血液中に老廃物がたまって、むくみや高血圧のほかに食欲不振、倦怠感、頭痛、吐きけなどの症状がみられます。
 重くなると意識障害におちいり、けいれんを引き起こしたりします。

原因


重症の脱水症状や、やけど、また、いろいろな病気が原因で、急激に腎臓が障害を受けたとき、腎臓に血液が通わなくなって起こります。
 最近ふえているのが、溶血性尿毒症症候群による急性腎障害です。これは、腸管出血性大腸菌O−157(「病原大腸菌食中毒」)に感染して発病する重症の腎障害ですが、おもに生の牛肉に付着している大腸菌がだす毒素が原因で起こります。

治療


入院して、まずは原因となる病気の治療を行います。また、透析(「子どもの腎不全の治療は腹膜透析(CAPD)が中心」)を行って、腎機能が回復するのを待ちます。尿の出がよくなったら、安静、食事療法、薬物療法を行います。

慢性腎不全


症状


急性腎障害の症状が、ゆっくり現れてきます。重症になると尿毒症を起こします(「尿毒症」)。

原因


小学生以上の年長児では、慢性腎炎が徐々に進行して、腎機能が低下するケースが多くなります。
 一方、乳幼児では、約半数以上が腎臓の低形成や異形成(「腎低形成・異形成」)などによる先天的な腎異常が原因で起こります。この場合は多尿が特徴です。

治療


もとの病気に応じた治療を行います。腎不全が進行して重症になった場合(末期腎不全)には、透析や腎移植を行います。

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