子の親になるということ

  • 2016-09-30 06:31
  • 一般公開
  • テーマ:子育て
いつものように卒業生とおしゃべりをしていたときのこと。

あるお母さんから「毎週、お義母さんからNHKの「すくすく子育て」の録画ビデオが送られてくるのだけれど、見てみなさいと言われているようで、なかなか見る気分になれない」という話がありました。

その話を聞いて、私は彼女の気持ちがよくわかりました。

私自身、以前に放送されていた育児番組のNHK「すくすくネットワーク」(2001〜2002年)に出演していた縁もあり、「すくすく子育て」は欠かさず観ています。彼女にとっても、ヒントや参考になる情報も多いはずです。ですから、「とてもいい番組よ」と私は伝えましたが、「絶対に見なさいよ」とは言いませんでした。

子どもを産み、自分が親になってみると、それまで以上に「親の指図」に対してあまりいい気持ちはしないですものね。

子どもが産まれると、義理の親だけでなく実の親からも、いろいろな手が差し伸べられることがあるでしょう。でも、それに対して、どのように対応するか迷う人も多いのではないでしょうか。

ときにそれに甘えたり、頼りにすることも必要かもしれません。ただ、いつまでも自分自身が無自覚に親に甘えて、親に対して「子ども」のままの気持ちでいると、親からはいつまでも子ども扱いされてしまいます。

私自身の話です。生後6ヶ月で子どもを亡くしたときも、三男は生まれつき足のアキレス腱が伸びていてなかなか歩けるようにならず1歳8ヶ月まで専門家のマッサージが必要だったときも、「大丈夫なの?○○したほうがいいんじゃない?」などという親や周囲からの言葉で、追い詰められたことがありました。心配な気持ちもわかります。でも、それより何より一番近くで子どものことを一番考え、最善の手を尽くしてがんばっているのは、他の誰でもない親の私なのです。

もちろん、最初から完璧な親になれる人はいないでしょう。子どもと一緒に親も成長していくものですが、「この子を責任持って育てる」という思いだけは、親になってからずっと携えてきました。

子どもを育てるというのは、大変なことです。親だけでは子どもは育ちません。社会のいろんな人の力を借りて子どもは育っていくもの。それが世の常です。

自分自身が子の親であるという自覚と、自分のものの見方が定まっていれば、親や周囲からの「無用な指図」に動じないでいられます。そして、そのような気持ちいることが伝われば、余計な干渉は無用だと次第に気がついてもらえるはずです。

どうか、みなさん、自分の考えをしっかり持ち、自信を持って子育てしてほしいと思います。
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