[NEWS]家事・育児を分担→良い父親

妻が夫を「良い父親」と評価する割合は、夫が家事や育児を分担する割合が高まるに連れて上昇し、夫の年収にはあまり関連性がないという調査結果が明らかになった。

この調査は、昨年11月に独立行政法人「労働政策研究・研修機構」が実施したもので、『妻から見た、夫が「良い父親」であるか』の問いには全国約1,400組の夫婦（の妻）が回答した。

調査では、『家事と育児の全体量を10としたとき、夫が何割くらい分担しているか』を妻に尋ね、『夫が「良い父親」であるか』の回答との関連性を分析しているが、

・夫の家事や育児の分担が0（ゼロ）
　　→「良い父親」と答えた妻は18.6％（良い7.7％＋まあまあ良い10.9％）
・夫の家事や育児の分担が1割
　　→「良い父親」と答えた妻は36.7％（良い14.8％＋まあまあ良い21.9％）
・夫の家事や育児の分担が2割
　　→「良い父親」と答えた妻は59.8％（良い29.4％＋まあまあ良い30.4％）
・夫の家事や育児の分担が3割
　　→「良い父親」と答えた妻は74.8％（良い42.4％＋まあまあ良い32.4％）
・夫の家事や育児の分担が4割
　　→「良い父親」と答えた妻は86.6％（良い58.0％＋まあまあ良い28.6％）
・夫の家事や育児の分担が5割以上
　　→「良い父親」と答えた妻は88.0％（良い67.7％＋まあまあ良い20.3％）

となり、夫が家事や育児を分担する割合が高いほど、妻は夫を『良い父親』と評価していることが分かった。

一方、夫の年収と『妻から見た、夫が「良い父親」であるか』の関連性も分析したところ、

・夫の年収が400万円未満
　　→「良い父親」と答えた妻は、57.4％
・夫の年収が800万円未満
　　→「良い父親」と答えた妻は、56.7％
・夫の年収が800万円以上
　　→「良い父親」と答えた妻は、61.3％

となり、夫の年収と『妻から見た、夫が「良い父親」であるかの評価』の間に明確な関係性は見られなかった。

この結果について、調査を実施した労働政策研究・研修機構では『良い父親としての評価は、稼ぐ力よりも家事・育児への分担が重要な加点要素である』としている。

⇒独立行政法人「労働政策研究・研修機構」Webサイト
（最新の成果・調査シリーズNo.109（4月25日）『子どものいる世帯の生活状況および保護者の就業に関する調査2012（第２回子育て世帯全国調査）』を参照）


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