
9月下旬が分娩予定日ということでしょうか? 分娩予定日までの7日間が、妊娠39週です。以前、1988年から1990年までの3年間の妊娠22週以後の分娩3935件について、妊娠何週に分娩になったかを調べたことがあります。
妊娠22週から妊娠27週までに生まれた人は、16件_0.41%
妊娠28週から妊娠35週までに生まれた人は、70件_1.78%
妊娠36週から妊娠39週までに生まれた人は、2094件_53.22%
妊娠40週から妊娠41週までに生まれた人は、1678件_42.64%
妊娠42週から妊娠45週までに生まれた人は、73件_1.86%
臨月に入ると、半分をちょっと超える人が生まれる可能性があるということです。これを1週間ごとに見ると
36週_55件_1.40%
37週_198件_5.03%
38週_648件_16.47%
39週_1193件_30.32%
すなわち「臨月に入ったとホッとした人の22.9%は分娩予定日の1週間前までに生まれて
しまっていた」ということなのです。ということは臨月に入ったらいつ生まれてもおかしくないのだという覚悟が必要ということなのです。もちろん分娩予定日を過ぎてしまう人も45%もいるということですが、臨月になって旅行するのだったら、旅行中に(旅先で)生まれる可能性があるという覚悟をする必要があることなのです。
初産の人であれば、陣痛が始まってから生まれるまでは平均14時間かかるとされていますが、どのような前兆があれば陣痛が始まると考えられるかは、とても難しいのです。地震や火山の噴火の予測と同様に難しいと言ってもいいと思います。「子宮口が開いている・赤ちゃんが産道内に下がってきている・お腹が頻繁に張ってくる」などは陣痛が早く始まるかもしれない可能性はあります。しかし、「子宮口がしまっている・赤ちゃんが下がっていない・お腹が張っていないから絶対生まれない」という保証にはならないのです。
先生のプロフィール
元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。