
相談の内容から、とっても乗り物が好きだったことがわかります。とってもこだわり屋さんのようね。それなのに、突然嫌いになってしまった…。嫌うようすも徹底的だし、お母さんがとまどうのもよくわかります。でもね、そういう子どもは、とても「集中力が抜群」なのよ。モノレールは線路も見えないし、きっと空中を走っているように見えたのでしょう。ただ乗り物に乗って喜ぶだけでなく、いつもの電車との違いを察知して怖さを覚えたのよね。徹底的に泣いたり嫌がったりして大変だとは思うけれど、観察眼の鋭さは集中力が抜群な証拠。すばらしい長所です。そこはお母さんがしっかり受け止めてあげてください。
じつは、私の夫も長男も大の飛行機嫌い。百歩譲ってプロペラ機はOKしても、ジェット機は絶対NG。新幹線だってあんな高速な乗り物には出来る限り乗りたくないというほど、苦手です。飛行機に乗るのが大丈夫な人が聞けば、笑ってしまうような話だけれど、本人たちは大真面目。本当に嫌いなのよね。そんな2人ですが、2人とも理系・技術畑です。理論上は理解できるけれど、とにかく嫌い。長男は中学の教員をしていますが、修学旅行の引率で新幹線に乗るにも、予行演習をしなければならないほど。世の中には、これほど乗り物に乗るのが嫌いな人もいるのも現実です。
元は大好きな乗り物だったのだもの、少しずつ時間が解決することかもしれません。実家に帰省するのに、乗り物に乗れなくて困っているのならば、いきなり無理強いしないこと。たとえば「きょうは、おじいちゃんおばあちゃんちまで歩いてみようね」と言って、できるところまで2人で歩いてはどうかしら? そのうち疲れて歩けなくなるでしょう。そんなタイミングで「このままだとおうちにつけないから、困ったね。電車さんに助けてもらおうか」などと声もかけて、電車に乗ることを納得してもらうのも1つの手かもしれません。きっとまた違った面から乗り物のよさを感じてくれるのでは? 試してみてください。
先生のプロフィール
妊婦・親子水泳教師の草分け的存在として80歳過ぎまで現役で活躍後、プールの中での指導は卒業。現在は妊婦卒業生の強い味方として、指導に当たっている(東京アスレティッククラブ中野/月1回カンガルークラブ、年に2回親子コンサートの主催)。栄養士の資格と経験を生かし、スイミング教室の後は、お手製のおかず持参でお食事会を毎回ひらき、妊婦の悩みに答える、人呼んでヤンババ。その由来については、著書『ヤンババの出産・子育て知恵袋』(築地書館)をご覧あれ。著書に、堀口貞夫・金澤直子共著『ゆっくりきっぱりお母さんになる』(赤ちゃんとママ社)。