私もあなたのお子さんのようなときがありました。私は末っ子で、兄妹の中でたった一人の女の子。兄が3人、子守、使用人もいました。このため、自分で何かしなくても、誰かがやってくれる環境でした。困ることがなかったのだと思います。遅いからといって、それほどの心配にはおよびません。
家庭でできることはあります。まず、手出しをしないこと。親は、見ていられなくて、手を出したくなることもあると思いますが、「遅い」「早い」よりも、自分の力だけでやり通す力をつけることが大切です。
もうひとつは、情操教育です。お子さんが好きなことを見つける手伝いをしてください。展覧会へ行く、音楽界へ行く、何か行動を起こすことで、何かお子さん自身が好きだと思えることを見つけてあげましょう。そのことが、お子さんの自信につながっていきます。「早く」というよりも、充実した時間を持つことを大切にしてください。じーっとしているだけでは好きなことは見つかりません。
あとは、できるだけいろんな子と遊んで交わる機会を作ってあげましょう。遊びを通して、子どもはお友だちからたくさんのことを吸収します。また、兄弟の多い子と遊ぶとさまざまな関係性を学ぶことができますよ。
先生のプロフィール
妊婦・親子水泳教師の草分け的存在として80歳過ぎまで現役で活躍後、プールの中での指導は卒業。現在は妊婦卒業生の強い味方として、指導に当たっている(東京アスレティッククラブ中野/月1回カンガルークラブ、年に2回親子コンサートの主催)。栄養士の資格と経験を生かし、スイミング教室の後は、お手製のおかず持参でお食事会を毎回ひらき、妊婦の悩みに答える、人呼んでヤンババ。その由来については、著書『ヤンババの出産・子育て知恵袋』(築地書館)をご覧あれ。著書に、堀口貞夫・金澤直子共著『ゆっくりきっぱりお母さんになる』(赤ちゃんとママ社)。