初めてのお子さんならなおさら、産後のお母さんはとにかく目の前のわが子のことで精一杯よね。ご主人も忙しく頼る人が周囲にいないならなおさら。でも、そんなに1人で抱えこまないでほしい。密室育児…その言葉を見聞きしたり、何かと孤立するお母さんを見かけるたびに、私も胸が痛みます。核家族化が進んだのは私たちの世代が便利さを追求した結果ではないかと責任も感じるのです。子育て中のお母さんには、1人にならずに人とつながってほしい。それだけに、私の教え子たちがスイミングのあとの昼食会で楽しそうにあれこれと話をしている様子を見ると、ホッとします。
このまま密室で育児していたら、子どもと私はどうなるの? そうあなたが感じたんだもの、今が友だち作りのタイミングよ。あなたにはやはり同じように子育てをしている仲間が必要なんじゃないかしら。母親学級で知り合った人でも、定期健診の待合室でも、同じマンションの人でも、何か親子で参加できるような教室でもいいのです。お住まいの自治体で主催されているような講座を調べれば、同じような小さな子どもを持つお母さんのための催し物がみつかるはず。無料だったり手頃な費用で、親子対象ならば、子どもといっしょに気軽に出かけられます。そこで出会ったママとなら共通の話題もすぐ見つかるでしょう。
思い切って「自分から」声をかけてみてください。女性として妊娠、出産、子育てという経験をしていくなかで共通の悩みや喜びを知っている女同士の友情は互いの力になり、長きに渡って頼れる存在になります。まずは、最初の一歩よ。ぜひ友だちを作ってみて。
先生のプロフィール
妊婦・親子水泳教師の草分け的存在として80歳過ぎまで現役で活躍後、プールの中での指導は卒業。現在は妊婦卒業生の強い味方として、指導に当たっている(東京アスレティッククラブ中野/月1回カンガルークラブ、年に2回親子コンサートの主催)。栄養士の資格と経験を生かし、スイミング教室の後は、お手製のおかず持参でお食事会を毎回ひらき、妊婦の悩みに答える、人呼んでヤンババ。その由来については、著書『ヤンババの出産・子育て知恵袋』(築地書館)をご覧あれ。著書に、堀口貞夫・金澤直子共著『ゆっくりきっぱりお母さんになる』(赤ちゃんとママ社)。