●1ヶ月検診時に、原則入浴解禁「産後1ヶ月ぐらいはシャワーで」…。一般的にはそのような指導が行われていますね。統計的に調べたデータに基づいた話ではありませんが、私も基本的には1ヶ月後の診察の時に、異常がないことを確認できるまではシャワーですませるようにと伝えています。
●寒い時でもシャワーだけで風邪をひきにくくする「シャワーでは寒い時には風邪をひく」と言うのは本当でしょうか。我が家にホームステイしていた中国の留学生はお風呂には入らずにシャワーだけでしたが風邪はひかなかったようです。マンションなどの場合は特に部屋が暖かいので、熱いシャワーを浴びれば大丈夫だと思います。
●お湯で暖まることによる影響を考えると…産婦さんから「入浴はどうしたらいいですか?」と退院の時に聞かれたら、「月経の時と同じように考えなさい」と言っています。
ただし、月経の時と違うのは子宮がまだ妊娠5ヶ月位の大きさで、まだ妊娠性の変化(鬱血・子宮の内面の胎盤の剥がれた後の傷・胎盤を子宮にくっつけていた脱落膜の残骸)が残っています。
お風呂のお湯が膣の奥まで入ることはありません。しかし、お湯で暖まることによる影響(血管の拡張・血流量の増加・血圧の低下)により出血が多くなるとか、脳貧血を起こしやすいなどが考えられます。
帝王切開をした人にも同じようにお答えしています。
先生のプロフィール
元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。