C型肝炎の無症候性キャリアの頻度は日本人では0.5~1%です。
妊婦血液中のHCV-RNAが陰性であれば、母子感染はほとんどないとされています。
一方、HCV-RNAが陽性の場合の母子感染率は2~30%ですが、肝機能検査の異常値が出ても一過性であることが多くあります。
授乳は禁忌とはなりません。血乳の状態の時は、念のため授乳を休むという考えもあります。
血液を介しての感染ですが、B型肝炎よりも感染力は弱いのです。
以上、1994,1997,1999(周産期感染症:東京医学社)の報告による。
先生のプロフィール
元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。