日本とは違う環境で、妊娠・出産をむかえることは、とても不安なことと思います。
さて、錠剤のことですが、簡単にいうとヘルスセンターから勧められているのであれば、さほど気にする必要はないということです。
錠剤の取りすぎが、いわれているものはビタミンAです。これは、アメリカの調査で、ビタミンAを取りすぎると胎児の先天性異常の危険性が高まるという結果が出ました。
しかし、その逆で極端に控えても胎児への影響が出ることもあります。
厚生省が出している妊婦のビタミンAの一日所要量は、妊娠前半期が1800単位・妊娠後半期が2000単位・授乳婦が3200単位となっています。
ビタミンAは、食品中にも含まれています。そのため、バランスのよい食事をとること、錠剤は補給のつもりで考えてみてはいかがでしょうか。
鉄分やカルシウムについては、特に問題ありません。
お産については、多様化しています。日本の中でも、様々な情報が氾濫しています。それが、文化の違う他国では、もっと違いがあります。
正解は一つとは限らず、情報の伝わり方もある一部だけが、ひとり歩きすることもあります。自分の得た情報が、自分にあうものか。
自分で納得いかないもの、不安なものは、納得できるように人に確認することも大切かもしれません。本当ならば、自分と向き合っている人に直接聞けることが、望ましいのですが、そうもいかない時もありますものね。
先生のプロフィール
聖母病院(東京都新宿区)勤務。いつも妊婦さんの気持ちを大切に、優しく、ときには厳しくコミュニケーションしている。「相手の立場に立った、わかりやすい相談」がモットー。妊娠・出産・育児に不安を感じる妊婦さんたちを、安心に導くかたわら、近年は妊娠からの食育の提案する活動(妊娠食育研究会)、メンタルヘルスの支援、高校生の性教育にも積極的に取り組んでいる。