
火がつくように泣かれると、困ってしまうわよね。でも、心配しなくて大丈夫。8ヶ月から1歳2ヶ月くらいまでの赤ちゃんって、最も人見知りする時期です。見慣れない人を見ると不安になって泣くというのは、しっかり成長している証拠。よく知らない人のことを警戒しているから泣くのであって、それだけ知能が発達しているということです。
それに、お義父さんとはまだ3回しか会っていないなら、なおさらでしょう。そこで、あなたが子どもの前でオロオロしたら、赤ちゃんは余計に不安になって、泣き続けます。だから、泣かれても「おじいちゃまよ~」とニコニコするくらいの余裕を持ってください。あなたが笑顔でいれば、お子さんの気持ちもほどけてきます。10ヶ月の赤ちゃんにも、母親の心を見透かす力があることを忘れないでね。お義父さんだって、あなたがオロオロしていたら「おれのせいか?」と思ってしまうんじゃないかしら。
もしお義父の顔色が気になるならば、前もって「人見知りの時期であること」「とくに男の人が苦手なこと」を伝えておきましょう。あなたが言いにくいのなら、ご主人に言ってもらうといいわね。男親は、子育てについてはいい思い出しか記憶にないことが多いから忘れてしまっているかもしれないけれど、お義母さんなら理解してくれるはずよ。「あぁ、昔、そんなことあったわ」と援護してくれるかもしれません。
NHK Eテレの「すくすく子育て」で、「すくすく575」という子育て川柳のコーナーがありましたが、「人見知り やっとなれたら 帰るころ」という一句が紹介されていました。まさに、みんなこんな感じです。周りのママにも聞いてごらんなさい。「私だけじゃない」って思えるはずよ。かくいう私も、人見知りの時期の孫から号泣されたことがあります。自分の家とは全く違う雰囲気の玄関に驚いて泣き、一歩も前に進めませんでした。でも、今では、そんなことあったかしら? と、どこ吹く風の孫。子どもってどうにもならない時期があるものよ。人見知りもその1つです。
先生のプロフィール
妊婦・親子水泳教師の草分け的存在として80歳過ぎまで現役で活躍後、プールの中での指導は卒業。現在は妊婦卒業生の強い味方として、指導に当たっている(東京アスレティッククラブ中野/月1回カンガルークラブ、年に2回親子コンサートの主催)。栄養士の資格と経験を生かし、スイミング教室の後は、お手製のおかず持参でお食事会を毎回ひらき、妊婦の悩みに答える、人呼んでヤンババ。その由来については、著書『ヤンババの出産・子育て知恵袋』(築地書館)をご覧あれ。著書に、堀口貞夫・金澤直子共著『ゆっくりきっぱりお母さんになる』(赤ちゃんとママ社)。