2015年春。 3年の不妊治療の末、最初で最後もつもりで挑んだ顕微受精も願い叶わず。 治療はしばらくお休みすることに。

いたむ胸

  • 2011-11-27 02:06
  • 一般公開
  • テーマ:乳がん
夕べ、夫に

「もし乳がんだったらどうする?」

と、尋ねてみた。


どうするもこうするもないのだけど。

自分で愚問だな…と自覚しつつ
それでも聞いておきたかった。


「乳がんじゃないから大丈夫」


何の迷いも躊躇いもなく夫は即答した。


わたしはきっと

その夫の揺るがない言葉を聞きたくて
こんな質問をしたのかもしれない。

夫に「大丈夫」と言われると『大丈夫』と思えるから。


去年も同様の質問を夫(当時は恋人)にした時の返答は

「どうもしない」だった。


わたしに乳がんの疑いがあることが
夫にとって何の影響も与えずにいることに
あの頃のわたしは心底安心した。

ちょうど結婚の準備を進めているときだったから
余計にあらゆることが不安だったのかもしれない。


最近、検査した右胸が痛む。

生検での傷が痛むのか
それとも針で突き刺した影のある箇所が痛むのか

良くわからないけれど
久しぶりにブラをした夜から痛むようになってしまったから
ワイヤーとか締め付けとかゴムとか
そういったものが当たって痛みが出たのかもしれない。


あとは精神的なものだろう。

昨年は何だかんだと思い悩んでいたらしく
検査前に帯状疱疹になってしまって
検査を延長することになった。


痛むのは肉体的な痛みと精神的な痛みと
周りに与えるであろう痛みと
生活を脅かすことへの痛みと
子供を持てなくなるかもしれない痛みと
そんなわたしと共にいる夫への痛みと

そんなあれこれが胸の痛みに加わっている気がする。



明後日、検査の結果を聞きに行く。

夫は仕事なので一人。


あーよかった、って言えれば良いな…と
痛む胸に手を当てながらそっと願ってみる。




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