
子育て中の思わぬ事故を防ぐには?赤ちゃんの危険対策
家庭内での赤ちゃんの事故は後を絶たず、毎年死亡事故も多発しています。赤ちゃんは何が危険なものなのかを判断することができません。親が身の周りの危険を取り除いてあげることで、未然に事故を防ぎましょう!
誕生~寝返り前の時期に気をつけたい事故

生まれたばかりの赤ちゃんは、自分の意思で危険に近寄ることはありません。そして危険から逃げることもできません。
この時期の赤ちゃんに起きる事故は、親の不注意によるものがほとんどです。
・布団やぬいぐるみでの窒息
・添い乳中の窒息
・ミルクでの火傷
・入浴時の溺水
・抱っこやソファから転落
まだ寝返りをしないからとソファに寝かせていたら、手足をバタつかせた反動で寝返りをしてしまい転落した…という例は特に多いようです。
寝返り~ハイハイの時期に気をつけたい事故

赤ちゃんが自分で少し動けるようになると、事故が起きる確率はさらに高くなります。
この時期は前述の事故に加えて、以下のようなことに注意しましょう。
・ベビーベッドや階段、ソファや玄関の段差などの高い位置からの転落
・家具の角で頭を強打
・炊飯器、ポット、ストーブ、アイロンなどでの火傷
・スタイ、コード、紐が首に巻きつくことによる窒息
・床に落ちているものを誤飲(ゴミやボタンなど)
手に取ったものをなんでも舐めてしまうこの時期は、特に誤飲事故が多いということを頭に入れておきましょう。
立って動くようになる頃から気をつけたい事故

つかまり立ちをするようになると、赤ちゃんの世界は大きく広がります。
つい昨日まで手が届かなかった場所に手が届くなど、親が驚くような成長を日々見せてくれる時期ですが、以下のような事故にも気をつけましょう。
・風呂、トイレ、洗濯機での溺水
・窓、バルコニーからの転落
・テーブルの上や引き出しの中に置いてあるものの誤飲(タバコ、薬、電池、アクセサリーなど)
・歯ブラシなど棒状のものをくわえたまま歩き、転んだ拍子に喉をつく
・ドアや引き出しを開け閉めして指を挟む
もしも事故がおきたらどうする?【軽度の場合】

泣いたもののあやすとすぐに落ち着く、しっかりと意識がある、など程度が軽いようであれば、様子を見ながら、かかりつけ医を受診しましょう。
深夜や休日などで、受診すべきかどうか迷った場合は、小児救急電話相談事業(#8000)に電話で相談することもできます。
火傷で赤くなっていたり、ぶつけた患部が腫れている場合は、病院へ向かう途中も冷やし続けましょう。
誤飲してしまった場合は、日本赤十字社のホームページを参考にして対処を。水を飲ませる、吐かせるなどの対処が必要な場合と、飲ませたり吐かせたりしない方がよい場合があります。
もしも事故がおきたらどうする?【重度の場合】

呼吸や意識がない、骨折している、血が止まらないなどの重篤な状態の場合は、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。その際は、子どもの状況をなるべく冷静に伝えるようにします。
救急隊員が到着するまでは、人工呼吸や心臓マッサージ、止血や骨折個所の固定など、できる限りの応急処置を行いましょう。日頃から子どもの救命救急講習に参加するなどしておくと、とっさの時に対応ができます。
救急車に乗る際は、保険証や母子健康手帳、携帯電話などの用意も忘れずに。
赤ちゃんを危険から守るために家庭内で対策を

不慮の事故を防ぐためには、危険な物を排除する・危険なスペースに入らせないようにするなどの対策が大切です。
・赤ちゃんの手の届く範囲に誤飲するようなものを置かない
・階段や台所など、危険な場所の入口には、ベビーゲートをつける
・火傷しやすいものにはガードをつけるか、触れない場所に置く
・引き出しや扉には子ども用のロックを取りつける
・家具の角などにはクッションをつける
・風呂場や洗濯機には水を貯めない
ベビー用の安全対策グッズなども多く販売されていますので、上手に活用しましょう。
でも、一番の対策は、赤ちゃんから目を離さないことです。
一瞬の隙が事故につながるということを心に留め、危険から赤ちゃんを守りましょう!
ベビカムリサーチ! 「家庭内での事故防止」
ベビカムでは、ウィークリーリサーチの第188回として、「家庭内での事故防止」についてのアンケートを実施(2014年9月〜10月)。ご自宅の中で、お子さんが怪我をしたことがあるという方が育児中の方の45%、怪我はしなかったがヒヤッとしたことがあるという方が41%でした。
リサーチ内容には次の4項目。気になる方は詳細をぜひチェックしてくださいね。
ベビカムリサーチ
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