Q.現在41歳。もう1人子どもがほしいのですが・・・

年齢と妊娠出産との関係については、以下のようにいろいろなことを考えなければなりません。
1）年齢とともに妊娠しやすさは下がって行きます。これは女性が生まれた時に、その人が一生の間に排卵する卵子をすべて卵巣の中に持っていて、それが使われていくからです。41歳のときに排卵する卵子は20歳の時に排卵する卵子に較べて21年歳を取っているのです。そのために以下のことが言えます。・受精しにくい→　妊娠率が下がる
・細胞分裂に異常をおこすことがある→　ダウン症の子が生まれる率が年齢とともに高くなる
・着床しにくい、着床しても育ちにくい　→　流産率が高い

2）妊娠はやはりからだに負担をかけます。妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群（昔の妊娠中毒症）が多くなります。

3）加齢とともに増える疾患で、妊娠分娩経過に影響する子宮筋腫・肥満・子宮がん・乳がんが増えます。

4）分娩時の出血量が増えます。

5）産後の育児、特に約1年間の授乳期間中の身体的負担が大きい。この産後のからだのきつさは、多くの高齢出産の人が予想外であったと言います。

現在の状態について、「生理周期が狂っている」と医者に言われたそうですが、あなたは月経周期の乱れに気がついていなかったのでしょうか？　意味不明の出血とは不正出血のことでしょうか？　子宮がんの検査はしましたか？

妊娠の秘訣は残念ながらありません。パートナーと仲良くすることくらいでしょうか。妊娠するためのセックスではなく、お互いが求め合う、あるいは楽しいセックスの方が妊娠しやすいのです。
また、子どもって意外にいろんな事がわかるのです。大人よりは勘は鋭いようです。まずはあなたが心配しすぎないようにしてください。